直線上に配置

雪見岳-毛無山-タカデッキ-雨ヶ岳[2]
(2001.4.13-15)

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猪之頭集落の中ほどで左折して湯之奥猪之頭林道に入ったが山に掛かる所にあるゲート(標高約800m)が閉鎖されていて長い林道登りをしなければならなくなった。 風邪気味で薬を服んでいたためフラフラして辛かったが高くなるにつれて冨士西面の素晴らしい展望が広がり、景色に励まされた。 1時間半ほどで旧猪之頭峠の下を貫通しているトンネルの入口に着いた。 右脇に "猪之頭峠→" と記した白地のプレートが立っている。 危なっかしい所を斜上して右手の小尾根に上がり、ひと登りした所からザレ場を渡ったり笹薮を分けたりしながら20分ほど登ると旧猪之頭峠の鞍部に出る。
思い掛けなく立派な道標が立っているが、静岡側は植林、山梨側は濶葉樹林になっている狭苦しい所だ。 笹薮に埋もれユックリ腰を降ろせるようなスペースもない(写真上)。
北に向かい、肩から顔位の熊笹を掻き分けてひと登りした所にちょっとした休み場所が見つかったのでひと息入れる。 そこからさらに4〜50分ほど藪を漕ぎ続けていると突然笹が伐り払われた所に出て藪の抵抗がなくなる。 5、60m も歩くと雪見岳の頂上だ。 テントふた張り位は可能な面積が伐り払われていて "長者ヵ岳-毛無山"と記した道標と "富士宮西高校" と記した杭が立っている(写真中)。
雪見岳頂上の北側に降りて行く所は針葉樹の下で笹は少なくなるがその代わりに凍結した残雪があって滑りやすい。 あまり人が通らないようで踏跡が判然としない。 ルートを拾って行くと徐々に尾根が痩せてきてやがて前方に笹で覆われた中にモミの木が立つ金山が見えてきた。
金山の頂上は前方に壁の様にそそり立っている毛無山と後の雪見岳とに挟まれた小ピークで、至って寂しい所だ(写真下)。
金山の先は尾根が細まるのでルートファインディングの必要はなくなるが濃密な混交樹林の中で現在位置の確認が難しくなる。 小ピークを越した先の鞍部が地蔵峠で、下部から麓へ乗越て行く峠道と縦走路とがクロスしており、小さな双体道祖神の石像と道標とが立っている。 広くはないが良い休憩ポイントだ。
麓への下降では谷の上部の窪地の中で凍結した雪が落ち葉や泥に覆われている所が歩き難かったがその後は濶葉樹に覆われた奇麗な谷の中の良い道になった。
麓集落の中ほどにかつてあった金山の名残りと思われる威厳のある門構えの屋敷があった。 そこを通り過ぎた右手に "麓山の家" があった。 


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