Ubuntu Linux で遊ぶ
(2007.11.22-2008.1.30 Y. Saida)
◆まえがき
ヒョンなきっかけで Ubuntu Linux に触って、 Linux の GUI が長足の進歩を遂げていたことを学びました。Linux は数年前にちょっとを使ってみたことがあり、年寄りにはちょっと使い切れないなぁー、と言う感想を持っていたのですが、この４−５年の間に、"非熟達ユーザ" が突き当たる問題の多くに対処する方策の工夫ができたようです。
Linux の世界は自己責任と引き換えに、すごい高性能ソフトが選り取り見取り、フリーで使え、実に魅惑的です。
久し振りに "自由情報空間" と再会できたのが嬉しく、手当たり次第にやりまくった味見テストの数々のあら筋を取りまとめてみました。
隠居生活のご同輩はじめ、みなさんの、楽しみごとを増やすきっかけともなれば幸いです。
廃物利用の自作PCが驚くほどの高性能機に！
VirtualBox で Windows XP も内装
２００１年製 Sony Vaio が魅力一杯の現役機に復帰！
（デュアルブートと Wine で Windows もできる！)
VMware Ubuntu で VISTA X64 のデバドラ不在を補充！
現役 ノートを Win XP と 強力GUI Kubuntu の両刀使いに！
◆あとがき
数年前、ウイルスが猖獗を極めていた時期に一時、Turbo Linux を使ってウイルス除けをしていたことがありましたが、Windows
機主体のホーム LAN のサーバに仕立てようとしたら、プリンタードライバーが出ていないことをはじめ、意外に障害が多い事が分かりました。所謂 "デスクトップ機" として使おうとすると、オフイスソフトが貧弱だったり、コードの相違で文字が化けたり、いろいろ面倒なことがあり、非熟練高齢者にはちょっと使い切れそうもないなぁー、と言う感じとなり、いつの間にか起動ボタンを押すこともしないようになってしまいました。
それから４−５年、以前から Linux が得意にしていたハードウエア自動認識機能に一段と磨きがかかり、プリンターなどのデバドラのネックももかなり改善されたようです。
貧弱だったオフイススイートは、OpenOffice.org の大幅な進歩で十分実用レベルになりました。
エンジニアリング・ワーク・ステーション華やかなりし頃にルーツがある著名３Dグラフィックス、高価な商業ソフトの向こうを張る高機能画像ツールの GIMP などををはじめとして、大小さまざま、ありとあらゆる、 フリーソフト 23,000 点もが検証済み公開ライブラリーにリストアップされて選り取り見取りです。
著作権が絡む領域の外だったら、おおよそパソコンでやりたいことで、できないことはないのでは、と思いました。
まわりをキョロキョロしすぎて足許を見失い、折角まともに歩んでいた Windows 2000 - XP のラインから外れ、鈍器の象徴のような化け物ソフトシステムとなって悪評嘖々の Windows VISTA と好対照に軽快で、ハードウエアー要件が倹しいことも、Linux の大きな魅力で、ここまで古くなっては、もう資源ゴミが焼却場の煙突の煙かと言う古物パソコンを見事に生き返らすこともできました。
年寄りの昔は良かった、という話の類ですが、Ubuntu で遊んでいると、まだ "パソコン" とか "デジタルデバイド" とかいう言葉はなく、 "マイクロコンピュータ" とか "Small Systems" とか言う単語の響きが耳新しく、Dr. Dobb's Journal と言う読みにくい雑誌が世界標準だった時代が思い出されます。
古き良き時代が装いを新たに、最強の道具箱を引っさげて帰ってきたのではないか、と思ったりしています。
