直線上に配置

富士見駅-マナスル山荘-釜無山-富士見スキー場
(1998.3.38-29)

☆期日/山行形式: 1998.3.38-29 / 単独 小屋泊り 山スキー

☆地図: 茅野(甲府13号-1)、信濃富士見(甲府13号-2)

☆はじめに
    釜無山は入笠山連峰の最高点だ。
峰続きの南端に位置し、入笠山からは5Km あまり離れているが途中に急峻な起伏がない。
積雪期にマナスル山荘からスキーを使ってピストンすれば面白そうだと考えた。
前年の晩秋に偵察山行を行なって大体の感がつかめたので、積雪が増える2月に登頂を狙ったのだが寝室の練炭の燃焼ガスで体調がおかしくなった上に吹雪模様となったためギブアップ、富士見パノラマスキー場を滑降して帰った。
その後、春分の日までの間にエルニーニョの影響で太平洋側の山に何度か大雪が降った。
厳寒は去ったし天候も落ち着いて来たので再度マナスル山荘に入ってリベンジをする事にした。
行動の大略は、初日に富士見駅からタクシーで富士見パノラマスキー場(1030)へ行って、ゴンドラでアカノラ山肩(1775)に上がり、御所平(1775)のマナスル山荘まで行って宿泊。
二日目は林道歩きが多いので可能な限り坪足でスキーを引いて進む事とし、首切清水(1850)、大阿原湿原(1820)、釜無山登山口を経て釜無山(2115.5)に登頂。
帰路は極力スキーの機動力を利用して御所平に戻り、マナスル山荘で休憩後、体調によって適宜ルートを選んで下山。 富士見駅に戻る計画とした。

☆概況
<タイムレコード>
3月28日:宮崎台[10:50]=[11:13]長津田[11:27]=[11:54]八王子[12:32]=[14:00]小淵沢[14:10]=[14:19]富士見=[Taxi 15min \1360]=富士見スキー場(14:40)=[ゴンドラ \1100]=アカノラ山肩(14:40/15:00)-(15:40)御所平{マナスル山荘}
3月29日:御所平(8:10)-大阿原湿原(9:00/10)-釜無山登山口(10:05/スキー履く/10)-頂上直下にスキーデポ-釜無山(11:10/20)-釜無山登山口(11:50/12:00)-大阿原湿原(12:30/35)-首切清水(12:50/55)-御所平(13:30/14:30)-ゴンドラ駅[15:15]=[15:45]レストハウス=[Taxi]=富士見駅[16:11]=[17:53]八王子=長津田=宮崎台



富士見駅周辺はすっかり春の雰囲気となっていた。
山麓ゴンドラ駅の周りも雪融けの水溜りができていたが、山の上には冬が居座っていてドッサリ雪があり、大勢のスキーヤーやボーダーが滑っていた。
正面は八ヶ岳で広大な裾野の上に核心部の雪稜が連なっていた。









マナスル山荘は出入口の近くの地面が露出し、あたりに春の気配が漂っていた。


















二日目も奇麗に晴れ上がって穏やかな日になった。
びっしり雪に覆われた林道を進んで行くとなんともいえない良い気分になって来た。
春山の醍醐味だ。

大阿原湿原は深い雪に埋もれ、一面の雪野原だった。











スキーを引いて雪の林道を約2時間で釜無山登山口に着いた。
周りに人の気配は全くない。
ここでシールを貼ったスキーを履き、林間のルートに入る。
トレースはなく、処女雪状態で気分の良いツアーとなった。











杉林を抜け出すと前方右手に釜無山がノッペリした姿を現した。
シールを利かせて潅木の間を登って行き、頂上が近くなった所で振り向くと広大な展望が広がっていた。
出発点の入笠山が遥か彼方で緩やかなスカイラインを描いている。
林の縁にスキーをデポして釜無山頂上に向う。
樹木の間の軟雪のラッセルでひと苦労して頂上に着いた。
 小さな切り開きで展望はない。

帰路は遠かったがトレースができているのとスキー滑走できる部分が多かったため往路の3分の1の時間でマナスル山荘に帰り着いた。 この日に出遭ったのは釜無山の下りで遭った山スキーの中年男と、林道で遭った坪足歩行の若い男と、二人だけだった。

スキーで普段あまり使わない筋肉が疲れたので蕎麦を食べながらゆっくり休憩して帰途に就く。
来た時にはあっという間に滑り下ったゴンドラ駅の下の坂をフゥフゥ言いながら登り返す。
スキーは堪能したのでゴンドラに乗って下山。 タクシーを呼んで富士見駅に戻った。



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