雪の大垂水峠から高尾山、蛇滝へ (2014.02.13)


☆期日/天気/山行形式: 2014年2月13 単独スノーハイク
☆地形図(2万5千分1): 与瀬(東京15号-1)、八王子(東京11号-3)
☆まえがき
    年初以来、近所の鶴見川流域ウオークに精を出し、山にはご無沙汰となっていたところ、首都圏には珍しい大雪が降ったのでせっかく降ってくれた雪が融けてなくならないうちにと思って高尾山にでかけました。

  相模湖から路線バスで大垂水峠へアプローチし、 一丁平を経て城山に登ったあともみじ平から高尾山・薬王院へ。
表参道を歩いて十一丁目茶屋から蛇滝水行道場へ下り、蛇滝口へ下山するルートを歩きました。

  大垂水峠から一丁平、および、十一町茶屋から蛇滝の間人通りが少ないお陰で新雪に近い状態のまま。
久しぶりの雪山歩きを楽しむことができました。
表参道は綺麗に除雪され、主稜の登山道もしっかり踏み固められていました。

一丁平の展望    (画像をクリックすると拡大スクロール)
☆行動時間
    宮崎台[6:58]=長津田=八王子=[8:28]相模湖[8:39]=(神奈川中央交通バス)=[8:55]大垂水峠(9:05)-一丁平(9:55/10:05)-城山(10:30/40)-一丁平(11:00/05)-もみじ台(11:38)-高尾山大見晴台(11:49/12:05)-薬王院(12:23/35)-十一丁目茶屋(13:00/05)-水行道場(13:38)-湯の花梅園(13:43)-(13:48)蛇滝口[13:46+3]=(京王バス)=[14:01-5]高尾駅[14:22]=[14:28]八王子[14:40]=[15:12]長津田[15:17]=[15:34]宮前平

☆ルートの概況
   大垂水峠は高尾山主脈と南高尾山稜のジャンクションで、高尾山頂上への最短ルートの入り口にあたります。
重要な地点ですが、その割には交通が不便で、峠の頂上を通る路線バス(八王子-相模湖線)は一日に3便のみ。
山登りに都合の良い時間の便は相模湖駅前発8時39分一本だけでした。

  大垂水峠は雪が降ってから5日も経っているのに道路脇には除雪で積み上げられた雪が大量に残り、バス停ポストも雪の中に倒れかかっていました。

  2m ほどの雪の壁をよじ登って登山道に上がり、雪の中で山に入る支度をしました。

  用意してきた足拵えをしたあとで杉林の中のルートに踏み込みました。
小人数が通った跡を示すトレースが残っていましたが踏み固まっていず、一歩ごとにギュウギュウと音がしました。

  雪道の脇の雪の中から小さな地蔵が掘り出されていました。
これをやるため、誰かがわざわざここまで来たのか、それとも通りがかりチョット手を出しだけだったのか?

  ひと登りで林道に上がりました。
林道を右手へ進んでゆけば高尾山へ直行できますが、まずは一丁平から城山へ行ってみようと思っていたので左手の尾根に上がりました。
尾根の背は防火帯の切り開きになっていて、ごく僅かな人が通っただけのようでした。

  久しぶりの雪道の感触を楽しみながら登ってゆくとまもなく傾斜が緩み、綺麗な雪尾根の背に乗りました。
右下に東屋が見える所を過ぎるとすぐ一丁平でした。

大きな東屋がある一丁平は、高尾山と城山を結ぶ縦走路上の小ピークです。

  道の向かい側の展望台に立つと西の方への視界が開け、丹沢・道志の山並みが一望になり、ページ冒頭のような展望が得られました。
右の奥の方に富士山が見える筈ですが厚い雲が空を覆ってただ白いだけでした。

  高尾山から城山へのルートは既に大勢の雪山好きが往き来したあとで、幅広く踏み固められ、かなり滑りやすくなっていました。

 城山頂上の茶店は営業していた様でしたがあたりに人気はなく、閑散としていました。

  広場の端に立っている天狗の木像の脇から関東平野を眺めながら休憩したあと高尾山に向かいました。

  下り坂の急な所ではスリップしないよう注意しながら歩いて、一丁平から鞍部へ。
大垂水峠から登ってきた道を合せた先からひと登りでもみじ平に上がりました。
  右手に展望が開けた尾根の平坦部で、チラホラ人が見えました。

  戸締めになっている茶店の前を通り過ぎた先からもうひと登りすると高尾山頂上広場の一角に着きました。
  そこはもう都会の賑わいで、薬王院参拝の後足を延ばした人達が入れ代わり立ち代わり展望台に来ていました。
富士ビューポイントとして有名ですがこの日は雲ばかりでした。

高尾山展望台の展望    (画像をクリックすると拡大スクロール)
 

  広場の端の石垣に腰を下ろして休憩しながら飲み食いをしたあと先に進みました。
ビジターセンターの脇に、とても可愛い 「おそうじ地蔵」 が立っていました。


  飯縄権現の裏手から先は綺麗に除雪され、路面も乾いていて、山支度でない人達も問題なく歩ける状態になっていました。

薬王院に参拝したあと山門を潜って表参道に出ました。
 
(画像をクリックすると拡大)


  公衆便所の手前の小広場に入ると左手に奥多摩連山が見えました。

  右端の大岳山は去年、久しぶりに再訪した山です。
その左、御前山から三頭山へ連なっている尾根筋は10年どころか、20年あまりもの大昔に歩たきり、と言うことを思い出しました。

  雪があるのに大勢の参詣者で賑わっている参道を歩き、十一丁茶屋の前の広場にある野外ベンチで小休止して下降路に備えました。
 
  広場の北側から山裏の谷に入ると景色が一変しました。

  吹き溜まりのような深い雪の斜面を下りました。
傾斜面はなかなか急で、ところどころになかば凍結し急降下があります。
ストックを持ってこなかったため、支点が得られない状態だったので、万が一にもスリップせぬよう、特に注意して通過しました。
 
  谷底に降り着いた所が蛇滝で、水行道場の建物があります。
小さな神殿と道場の間の狭い通路を通り抜けると人一人が通れる幅に除雪された道になりました。








  誰も歩いていない雪の谷を下って南浅川の本谷に出ると頭の上に大きな道路橋が架かっていました。
湯の花梅園はその下の氾濫原にある梅林でした。
一面雪で、梅の蕾もまだ固く、春未だ遠しの景色でした。
 
  川を渡るとすぐ路線バスが通っている道路に出ます。

  蛇滝口バス停は右折して 300m ほどのところにありましたが、バス停の 10m ほど手前まで行ったとき、後ろから来たバスに追い越される、と言う最高のタイミングで予定より1時間も早いバスに乗れました。

  お陰で高尾駅前に着いたあと蕎麦屋に入り、名物の高尾そばをゆっくり食べて家に帰りました。
 
☆ルートの詳細



  GPS スライドショー



  Flickr の元画像スライドショー




ページ先頭へ    

☆おわりに

   久しぶりの雪山を楽しく歩きました。
その次の週末にもまた南高尾へ、と思っていたところまた記録的な大雪が降りました。
電車も不通になるほどの大雪でアプローチも困難となり、山行中止と相成りました。