みちのくお山巡り[2] 和賀岳・栗駒山・焼石岳 (2007.8.21-25)



☆期日/山行形式:
2007年8月21日−25日

☆地形図(2万5千分1)
                        和賀岳: 大神成(秋田7号-2)、北川舟(秋田3号-4)
                        古城山: 角館(秋田7号-3)
                        栗駒山: 栗駒山(新庄3号-3)
                        焼石岳: 焼石岳(新庄3号-3)、三界山(新庄号1号-1)、石淵ダム(新庄2号-1)
☆まえがき
    夏山シーズンの混雑が終わるのを待って今夏二度目のみちのくお山巡りに出かけた。
主目標はみちのくの隠れた名山、和賀岳(1440.0)だ。
高度差と距離と、年寄り山屋にとってかなりの難物だが幾らかの工夫をし、好天に恵まれれば何とかできるのではないかと考えた。

  せっかく遠路遥々出かけたのにこれひとつだけではもったいないので帰り道に栗駒山(1627.4)と焼石岳(1547.9)に登ってみることにした。
いずれも、北日本の分水嶺を形成している奥羽山脈上のピークだ。
和賀岳で秋田側ルートを登降するので、ほかも秋田側ルートを登降し、最後の焼石岳のみ、岩手側に山越えをして帰る計画とした。



焼石岳頂上の展望    (画像をクリックすると拡大、自動スクロールします)


◆8月21-23日
  秋田新幹線角館駅からバス・タクシーを乗り継いで真木渓谷最奥部甘露水登山口付近に新設された避難小屋に入ったのだが夕方から降り始めた雨が断続的に強弱を繰り返しながら強まっていった。
明け方に向けて強烈な降りとなり、朝になっても全く回復の兆しが見えなかったので脱出を決心した。
雨の中を歩き出してしばらくの所で、たまたま角館から入ってきたタクシーと出遭い、その帰り車に乗れたため、朝早くに山麓の奥羽山荘に避難できた。
この日は温泉休養で、酷暑続きで夏バテ気味になっていた身体の調子を整えることができた。
高校野球甲子園大会の決勝戦も見られた。

  次の日は和賀岳登頂の疲れを治す休養日の筈だったが、その必要がなく手持ち無沙汰だった。
せめてもの埋め合わせとして角館郊外の古城山(166)に登った。
昼過ぎ、奥羽線で十文字駅まで南下し、焼石岳山麓のジュネス栗駒スキー場の宿舎へ入った。

和賀岳-角館-ジュネス・スキー場の詳細記録を見る




栗駒山頂上から岩手/宮城県側の展望    
(画像をクリックすろと拡大、自動スクロールします)
8月24日
  雲がやや多目だったが落ち着いた空模様となった。
宿舎の送迎車で須川温泉まで移動し、栗駒山に登った。
このあたりでは唯一観光地化が進んだ山だが、秋田側のルートは湿原、池塘、火山地形など、変化に富んでいて、山頂の展望もなかなか良かった。
  連泊した宿舎はアーバンホテルなみの設備と大ご馳走で山歩きには不似合いだと感じたほどだった。
栗駒山の詳細記録を見る


8月25日
  ひと夏に一度か二度あるかないかというくらいの大快晴に恵まれ、ことし最高のひとつになろうかと思われるほどの山歩きとなった。
  焼石岳秋田側三合目からの登路は正味標準タイムで約4時間のロングルートだったが、ブナ林から渓流へ、さらに湿原、池塘、お花畑と、次々に美しい景色に出遭った。
頂稜近くから後を振り返ると秀麗な姿の鳥海山を望んだ。
頂上では冒頭パノラマ写真で示すように、360度の展望が得られ、早池峰、岩手山-八幡平・秋田駒、鳥海山など、みちのくの名山秀峰の姿に接することができた。
岩手側の中沼登山口への下降路も、泉水沼、姥石平、銀明水、上沼、中沼と盛りだくさんなスポットがあって、変化に富んでいた。
焼石岳の詳細記録を見る


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☆おわりに
    最初の和賀岳は異常な大雨に遭遇し、脱出敗退に終わったのは残念だったが、そのあとは日を追って天気が回復し、栗駒山はまずまずの好天、焼石岳ではひと夏に一度か二度あるかどうか、というくらいの素晴らしい天気に恵まれた。

毎年かなりの日数でかけているのだからいつも好天で登頂成功という訳には行かない。
充分満足できる山旅だった。



                         
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