北奥羽[岩木山、九合目-鳳鳴ヒュッテ-頂上] (2005.8.26-27)


☆地形図(2万5千分1): 岩木山(弘前9号-3)

☆まえがき
  弘前から岳温泉経由枯木平行バスに乗って岩木山麓の百沢温泉(200)に行き、あすなろ荘に宿泊。
翌朝のバスで岳温泉(455)に行って岩木山スカイラインシャトルバスに乗り継ぎ、八合目ターミナル(1250)まで上がり、 鳳鳴ヒュッテ(1490)を経て岩木山(1624.7)に登頂。
そのあとは往路を戻り。八合目(1250)、岳温泉(455)経由弘前駅に戻って次の目的地である白神に向おうという計画だった。

  天気は大分回復して来たが、まだ幾分かは台風の影響が残っていたようで雲が多く、頂上付近がその層の中に入っていた。
手抜きをして九合目までリフトで上がった。
楽しみにしていた360度の展望が得られなかったのは残念だったが八合目に戻った時はある程度の視界が得られ、展望を楽しんだ。
岩木山八合目展望台から津軽の海岸線を望む  (クリックすると拡大します)
☆行動記録とルートの状況

月26日
<タイムレコード>

  青森駅[13:50]=(リゾート白神#2 )=[14:27]弘前駅[15:05]=(弘南バス枯木平行)=[15:45]百沢温泉{あすなろ荘}


   青森を早く発ったため、弘前では岩木山へのバスがでるまで長い待ち時間があった。

  産地なので林檎を入手しようと思っていたが駅の周りの店に、"生の林檎" は全く見当たらず、加工林檎や菓子の類ばかりだった。

  百沢温泉あすなろ荘(左)は、偶然見つけた泊まり場だったが、青森県地方職員の温泉保養宿泊施設で、ロケーションに恵まれ、リーズナブルな料金で快適な泊まりができた。


  宿舎から1Kmほど離れた所に岩木神社があった。
参詣する時間はなかったが、岩木山信仰の象徴で、朱塗りの立派な社殿があるという。

月27日
<タイムレコード>

  あすなろ荘(7:30)-(7:50)岩木山神社[7:55]=(弘南バス枯木平行)=[8:08]岳温泉[8:25]=(弘南シャトルバス)=[8:55]岩木山八合目=[リフト]=九合目(9:05)-鳳鳴ヒュッテ(9:15)-岩木山頂上(9:40/10:15)-鳳鳴ヒュッテ(10:30/40)=[リフト]=(11:00)八合目[11:45]=(弘南シャトルバス)=[12:15]岳温泉[12:35]=[13:30]弘前駅→白神岳のページへ


  朝一番のバスで岳温泉に行き、岩木山スカイラインシャトルバスで八合目に向った。

  高度が上がると展望が開け、白神の山々や津軽の海岸線が見えてきたのだが、八合目の終点は、残念ながら霧の中だった。
台風の影響が残っているようだ。

  霧の中を歩いて登る気になれなかったのでリフトに乗った。
風が冷たくて寒い。


  リフト終点のあたりは八甲田の稜線と同じような状態で、冷風に乗った霧が流れていた。
ただ登っただけ、と言うことになるかもと思いながら岩っぽい登路を進んだ。


  遠くから見て尖っていると思っていた頂上は、意外に平らな部分が広く、神社のお札売場まであっった。

  霧が晴れるのを待ったがなかなか埒があかない。
仕方ないので避難小屋に入り、チーズやミニパンを食べた。


  大分時間が経ったので小屋から出てみたがどうも捗々しくない。
半ば諦めて下山に掛かったら、少し下った所で、僅かな雲の切れ間が来て、チラリと八合目駐車場のあたりが見えた(左)。


  リフトで下って行く途中で、雲の層の下に出て視界が広がった(左)。

  下り着いた八合目駐車場は完全に雲の下。
広場の外れの高みにある展望台からはページ先頭のパノラマ写真のような展望が得られた。
                                                                                                        ページ先頭のパノラマ

☆おわりに
  八合目まで車道が通じ、さらにリフトまで敷設されてしまっているので、最早 "山" ではなくなっているのではないかと思いながらも、十年前に弘前付近から見た山形のよさが忘れられず登りに行ってみた。
リフト終点の九合目から頂上まで、距離は短いが岩っぽい急峻な地形になっていて昔のままの山の雰囲気が感じられた。

  天気もあまりよくはなかったが、山行としては十分 "良" の範囲に入れてよいと思う位の満足度が得られ、行ってよかったと思っている。