直線上に配置

新穂高温泉-三俣蓮華-鷲羽-野口五郎-葛温泉[3] 
(2002.9.23-27)

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9月25日
    双六小屋から三俣蓮華岳(2841.2)へは捲き道を歩いてみた。 カール状の地形を横切って行くと這松の緑と草紅葉の対照が奇麗だった。 昔、せつ子と俊明を雲の平に連れて行った時、台風からエスケープしたルートなのだが定かな記憶がない。 ワサビ平で同宿した犬山の熟女二人組と歩く事にしていたのだが片方が体調を崩したという事でまわりには人気がない。 三俣蓮華への登りが始まる手前で若者5人組と擦れ違った。 緩やかに登って行くと頂上に大柄な人影が見えた。 三俣山荘への道が分岐する手前で若い外人と遭った。 フランスからだと言う。 昨日は秩父沢の上でイラン人二人組に遭った。 分岐にザックを置いて三俣蓮華頂上に登ると黒部五郎岳と薬師岳が姿を現した。 暫くの間、"北" では最も優美な姿をした山と最大のボリュームを持つ山とに見入る。 二人の男が休んでいた。 折立ルートのアプローチが良くなり、黒部五郎小屋も9月末まで営業するようになったという事だった。 三俣山荘(2540)に下って喫茶室でコーヒーを飲む。 山の水を使ってサイフォンで淹れたコーヒーは、窓越しに眺める槍の北鎌尾根の眺めと相まって最高だった。 鷲羽岳(2924.2)へはルートの整備がよくて予想より楽に登頂。 "北" 中心部に聳える高峰の展望を楽しみながら飲み食いをする。 ワリモ岳(2888)、岩苔乗越(2800)を経て水晶小屋(2900)に入った。 今シーズン最後の営業日という事で小屋仕舞いの作業が行なわれていた。 大津からテントを担いで来た70歳。 八王子からの熟年夫婦。 遅れてきた犬山二人組と。 泊り客は総勢6人。 日没時には奇麗なアーベントロートの槍ヶ岳が眺められた。 夕食後、小屋仕舞いで来ていた三俣小屋の主人からいろいろな話が聞けた。 心配していた高山病の兆候も現われず快適な泊りだった。

 <コースタイム>
    双六小屋(6:55)-R(8:10/15)-三俣蓮華岳(9:20/30)三俣山荘(10:10/30)-鷲羽岳(11:55/12:25)-ワリモ北分岐(13:15)-R(13:35/40)-(14:05)水晶小屋