直線上に配置

飯尾-長作-奈良倉山-鶴峠-飯尾[1]
(2002.10.29)

☆山行日/スタイル
    2002.10.29 / 日帰り単独
☆概況
    10月が終わりに近付き、中低山まで紅葉が下がってきただろうからその中を通って藪尾根登りをするのも一興だろうと考え、奈良倉山(1349m)に行って見た。
この山は大菩薩と奥多摩の境にある。 十数年ほど前の一時期、このあたりに通った事があったのだが奈良倉山だけは登り漏らしていた。 アプローチが不便で取り付きまで行くのが大変なため登る者も少なく、ルートの整備も行なわれていなかった。 ある年の春先、郷原の民宿を足場に鶴峠から登ろうとしたのだがあいにく霙に遭ったため登頂を諦め、鶴峠の切通しにある取付を確認しただけで小菅に下りて終わった。
 その後、この辺りから遠ざかっているうちに山の西の谷でダム建設工事が始まった。 それに伴って頂上の西2Km 足らずの松姫峠を乗越す国道139号線が整備され、マイカーで峠に上がれば一時間ほどの林道歩きで登頂できるようになってしまった。 その反面、長作あるいは鶴峠からのルートを歩く者は激減して踏跡が薄れ、藪ルートとしてはかえって面白くなっているのではないかと期待した。 もうひとつ、頂上から南下する藪尾根は、谷一本隔てた楢ノ木尾根と並んで近じかトレースしてみたい思っている。 今回の山行にはその偵察と言う狙いもあった。
 実際には、盛りより一週間か十日早かったようで木の葉の色付きがもうひとつだったのだが上部の濶葉樹林の中の踏跡探りはなかなか面白く、たまたま出現した冬型気圧配置のお蔭で清透になった大気を通して富士とその周囲の山々、大菩薩連嶺、奥多摩連峰などへの展望を楽しんだ。

<コースタイム> 宮崎台=長津田=八王子=上野原[8:28]=[9:23]飯尾(9:30)-大羽根峠(9:55)-長作公園(10:10)-長作(10:25/30)-尾根上(10:40)-植林内捲き道の上端(11:25/35)-十文字峠(12:00/10)-奈良倉山(12:30/13:10)-十文字峠(13:25)-横捲き道終点(13:35)-奥多摩展望点(13:45/50)-鶴峠(14:05/20)-長作観音堂(14:45/55)-(15:45)飯尾[16:20]=[17:15]上野原=八王子=長津田=宮崎台
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奈良倉山は三角点標石のある平坦な頂上広場を持っている。
西から南へかけて樹木が切り開かれていて富士山とその周辺の山々への眺めが良い。