直線上に配置
12月12日: 矢大臣山
  鎌倉岳とほぼ同標高だがなだらかな形の穏やかな山で、北側からアプローチすれば車道歩き30分で頂上に達する。 今回の日程では中休みの山なのだが折角だから面白く登りたい。 案内書のコピーと地形図、それに雪の状態を考えて仲上登山口からのピストンにした。 アプローチにタクシーを利用して半日で片をつける計算だ。
小野小町ゆかりの名湯の宿から10分程で仲上登山口に着いた。 雪野原の先に穏やかな姿の矢大臣山があった(左)。 頂上一帯に林立するアンテナが見える。 冷え込んで凍結した車道を進んで今は倉庫になっている最奥の民家を通過し、凍結した貯水池を過ぎると山道になる。

山に掛かろうとする所に壊れかかって腕の垂れた道標が立っていた(左)。 この辺りの積雪は約15cm。 ジグザグを切って頂稜のコルに上がった所が萱立場で、行く手に矢大臣山頂上が高い。 尾根の裏側が伐採されていて東方への視界が開け、なだらかに起伏する山々が眺められた。 昨日は先行トレールに助けられたが今日はまたバージンスノーだ。 進むにつれて雪が深くなり進行速度が落ちる。 長持石から水飲場を過ぎ、最後の登りは沢窪の中で膝近くまで潜る。 いいかげん嫌になって来た所で傾斜が緩んだ。 開けた所に出ると前方にアンテナの鉄塔が現われた。
 頂上一帯は平坦だがズボズボ潜って歩き難い。 最初の鉄塔の脇まで行くと車道があった。 先に進んで行くと降雪後アンテナを点検に来た足跡があったが頂上には来ず北側に林立するアンテナの方に向っていた(左)。
 大きな展望台に登ると広大な展望が広がっていた。 アンテナの右横に昨日登った大滝根山が見えている(下)。
登りで思ったより時間が掛かり、帰りのタクシーの待ち合わせ時間が心配だったのでひと通り写真を撮ってすぐに下山を開始。 鎌倉岳と同様、下りは嘘の様に楽だった。 あっという間に作業小屋まで戻る。
時間の余裕ができたので軒下に腰を降ろして腹拵えをする。 ドンピシャで待ち合わせ場所に着く計算だったがタクシーの方はもっと几帳面で、200m ほど手前の地点で出会うこととなった。

<タイムレコード> 小町温泉=[Taxi10min]=仲上登山口(8:40)-作業小屋(9:05)-頂上まで1780m の道標(9:40/45)-萱立場(9:50/55)-長持石(10:20/25)-矢大臣山(10:40/55)-長持石(11:05)-萱立場(11:25)-作業小屋(11:45/12:00)-(12:15)最奥民家下=[TX10min]=小野温泉[13:57]=[14:20]江田駅=[送迎車10min]=川上{いわや旅館}
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新雪の阿武隈登り歩き[4]
(2002.12.10-13)