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新雪の阿武隈登り歩き[1]
(2002.12.10-13)

☆期日/山行形式: 2002.12.10-13 旅館利用3泊4日 単独
☆はじめに
    9月に双六小屋でいわきから来た熟年夫婦に遭った。 阿武隈の様子を聞いたところ、冬でも積雪、凍結が少なく、首都圏の低山と同じような感じで登れる事が分かった。 5月に楽しく歩いた奥久慈と同じ穴のドジョウを狙い、年の瀬が押し詰まる前に出掛けて見る事にした。 この山域へは初めてなので難しい事は考えず、磐越東線沿いのポピュラーな四山、鎌倉岳(967.1)、大滝根山(1192)、矢大臣山(964.8)、二ッ箭山(709.7)の一般ルートを登る事にした。 中通りの郡山から入山して浜通りのいわきから帰る周回計画だ。 阿武隈には至る所に小さな湯宿があるので、泊まり場として良さそうな所を選び出した。 最近はマイカー利用で登られる事が多いようだが調べてみるとバスやタクシーの便も悪くはなくて一日一山なら充分消化できる事がわかった。
 山行期日は週間天気予報を参照して決めたのだが、出発直前に関東から東北に掛けての太平洋側にかなりの量の雪が降った。 雪が多かったら頂上ピストン形式にし、状況によっては途中から引き返せばよいと割り切って出掛けたのだが次の寒気流入と時期が重なったため、予想を上回る積雪量とあいまってルートコンディションが厳しく、小さな山ばかりだったにも関わらず充実感が得られた。

12月10日: 常葉鎌倉岳
<タイムレコード> 宮崎台=大手町=東京[8:36 ヤマビコ]=[9:58]郡山駅[10:13]=[10:40]船引駅[10:45 バス]=[11:12]山根小学校前(11:15)-萩平登山口駐車場(11:30/40)-山道入口(11:55)-萩平・鰍ルート合流点(12:25/35)-鎌倉岳頂上(13:25/30)-萩平・鰍ルート合流点(13:50/14:00)-駐車場(14:20)-(14:35)山根小学校前[14:54]=[15:21]船引駅[15:32]=[15:46]菅谷駅(15:55)-(16:25)星の村ふれあい館

<概況> 一番バッターの常葉鎌倉岳は、阿武隈では珍しい岩の尖峰だ。 山が小さいお蔭で新幹線で行けば7時過ぎに家を出ても時間的な辻褄を合せられそうだ。 強い寒気がふたたび南下し、太平洋側まで雪雲が広がっているのが問題だ。 列車が北上するにつれて天気が悪くなって那須塩原あたりから雪がちらつきだし、郡山は本降りとなっていた。 磐越東線沿いは本格的な雪景色で、船引駅構内には10cm 程の雪が積もっていた。 鰍から登って頂上を越し、萩平に下山する計画は中止し、萩平からのピストンに切り換えた。 駅前からバスに乗って登山口に向う。 常葉の町を過ぎて山間に進み、山根小学校前で下車。 降り際に、「こんな日に鎌倉岳に行ったってすぐそこまででお仕舞いだよ」と、バスドライバーに冷やかされる。
  道路標識と地形図を頼りに萩平に行く。 道端に立っている道標の所で右に折れ、雪の彼方にかすかに見えている山に向う。

 道端の畑で堆肥を積み上げている人がいたのでアプローチを確認する。 鳥居の右横を進んで行った所にある小さな駐車場にトイレとルート図の看板があった。 トイレを使わせてもらい、一服しながら身支度をする。 杉林の間を進んで行くと前方に鎌倉岳が見えてきた。 かわいらしいと感じられる程の大きさだが雪を纏った岩峰にはなかなかの迫力があった。 林道の左脇に立っている道標に従って山道に入る。


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