Android タブレット・アプリの味見

(V4: '12.4.29, V5: 6.1, V6: 6.21)
 
☆まえがき

    初期の mova から forma へ、低使用頻度ながら携帯を長い間使ってきて、そろそろスマフォへ乗り換えか、と思うのですがガラケーの衣鉢を継ぐ高機能 Android V4 系国内メーカ製スマフォがなかなか出揃いません。
最短、今年の後半まで待たされそうと分かってしびれが切れ、とりあえずのつなぎとして Lenovo Ideapad A1 を入手し、味見と練習を行うことにしました。

    スペック的にはまったく地味な、シングル・コア CPU 搭載の Android V2.34 機ですが、国内使用の認証を取得したワイヤレス LAN アダプターを備え、曲りなりの日本語化ができていて、Android マーケットも制限なく利用できるのに国内ブランドの半値以下で入手できました。

入手してから2ヶ月ほど経った所ですが、使い方は、在宅時のみホーム LAN の無線ルータ経由、インターネットを参照するが、外出中はオフラインモードで G3、WiFi ともに繋がっていない状態で使用、と言うスタイルです。
実用テストの主なテーマは、内蔵 GPS と地図ソフトを組み合わせた登山ナビゲーション、デジカメと画像ビューアー、青空文庫用ブックリーダ、各種ドキュメントのリーダ、などです。

  このタブレット機、中国製のためか、所々で簡体中国語メッセージが現れたりするのはご愛嬌としても、作りこみに甘いところがあって時折トンマな挙動を見せ、安物作りの国の工業製品ってこんなものか、と思わされる面もあります。

  それでも、いくつかのアプリを導入することによって、カスタマイズを進めたところメキメキ使い勝手が良くなり、全体としては非常に便利な PDS(Portable Digital Assistance System) システムになりました。

  Android タブレット(およびスマフォ) 使いこなしのキーポイントは 「アプリ」 の活用とパソコン親機との連携と思います。
以下、 「アプリ」 導入の概況を紹介し、大方の参考に供したい思います。

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  と言うふうなことで便利に使い始めていたのが使用開始後一ヶ月あまりとなった5月上旬の終わり頃からランチャーのクラッシュが頻発するようになり、最後は再起動をかけても
"エラー android.process.media が予期せずに停止しました。やり直してください"-[強制終了]
と言うメッセージが繰り返し表示され、GUI が立ち上がらなくなりました。

  表示されたエラー・メッセージから内蔵 SD メモリーが破損したかも、と疑ったので購入店に持ち込み、修理を依頼しました。
エラーが出始めてから4~5日の間に次第に調子が悪くなって行った末に起動不能になったお陰で、デジカメ画像、GPS トラックなどのユーザーデータは片端から親PCに吸い上げ、修理の際に「初期化」をされてもひとつもファイルを喪失することはありませんでした。

  2週間ほどで直って返却されたものには大和紡系サービスセンターの修理報告書がついていて、Android OS が壊れていたので初期化したこと、各部動作テストで異常はなかったことが記されていました。
  ハードの故障ではなかった事が確認されたので、今後同様の故障が起きたときは、いつでも自分で初期化を行って復活させられると思っています。

  とは言え、なるべくそうならないようなセットアップをしたほうが良いに決まっています
2度目はなるべく贅肉のないスリムなセットアップを心がけるとともに、プログラムやキャッシュなどを極力外付け micro SD に保持するよう心掛けることにしました。

 

味見テスト用 Android アプリ一覧表

有償?: 「あり」 は有償版があることを示し、金額が表示されているものは有償版利用を、
          無印は無償版使用を表す。                                     
 名    称 有償?  摘    要
[システムツール]  
  ES タスクマネージャ   用済みアプリを強制シャットダウンしてメモリーエリアを増やす。
  アヴァスト!
  モバイルセキュリティ 
   Windows 定番セキュリティーツールの Android 版。
  App Backup & Restore    アプリのバックアップ/復元。
  QRコード    2次元バーコード取り込みツール。
  AOSS    Baffalo 系無線ルータにボタンひと押しで接続するツール。
  App 2 SD Free    アプリを外部 SD に移動してシステム用メモリー・エリアを確保。
  Voice Recorder    シンプルながら意外に使えるボイスレコーダ(PreIstall?)。
     
[ファイルマネージャ]  
  ES ファイルマネージャ    1ウインドウ・タイプのファイルマネージャ。
  Total Commander    Windows 定番 2ウンドウ・ファイル・マネージャの Android 版が 5/25 から Google paly store で正式リリースされた。
 Windows LAN でファイル共有、WAN への FTP 接続が可能。
     
[テキストエディター]  
  Docs To Go \1229  MS Word、Excel、PowerPoint ファイルの閲覧と編集。 
  Jota Text Editor    メモ帳的に使える軽便テキストエディター。 音声入力もできる。
  CopiPe    常駐形クリップボード・メモ。 定形フレーズを保持、随時他のアプリへコピー/ペーストできる。
     
[インターネット]  
  ドルフィンブラウザー
   もっともポピュラーな高速ブラウザー。
 縦長ページキャプチャー、PDF 化などの拡張機能が利用できる。
  Firefox Android 版
   重くて使い物にならなかったβ版が改良されたので導入。
 Firefox 最大の特徴であるアドオンの早期充実を期待。
  ブックマーク I/O
   親 PC のブックマークを一括して Android にインポート。
  Chrome to Phone
   PC の Google Chrome で開いている URL を Android に転送。
  Gmail
   GPS トラックなどのファイルの転送共有が主な用途。
  Google Drive    Windows機、Linux機、Androidタブレットのファイル共有媒体。
  Pogoplug    WAN/LAN 経由でファイル共有をするプライベート・ファイル・
 サーバ。
  FLET'S 光 WiFi    NTT フレッツ光ユーザが低コストで利用できる光ルータによるモバ イル WiFi 接続を支援。
  自動機内モード    モバイル・ルータの連動運用でバッテリ消耗を抑制するため、画面表示OFF 時に WiFi を止めるアプリ。
     
[リーダ/プレイヤー]  
  Adobe Reader    Android 用 PDF リーダ。
  Flash Player    Web モーション・プレイヤー(Adobe Flash Player 11)。
  QuickPic    デジカメ画像ビューア。鈍重な標準画像ビューアを置換。
  EveryTrail \306   愛用している GPS アルバム EveryTrail のビューアー。
     
[地図/GPS/天文]  
  山旅ロガー GOLD  \300  内蔵 GPS で登山/散策の軌跡を記録し gpx, kml 等で保存。
  地図ロイド    国土地理院地形図などに山旅ロガーの軌跡を表示。
  見るだけマイマップ    Google Fusion Tables 経由、GPS 軌跡つき地形図などを共有。
 GPS Test    シンプルな GPS 制御/監視アプリ。
  Navdroid    Google Maps 上で GPS 座標を表示するツール。
 マップ    Google Maps の Android 版。 内蔵 GPS と連動。 キャッシュに保持した地図画像を保存し、オフラインで使用することもできる。
  東京 古い地図    1880年代と現在の東京の地図、およびストリートビュー。
  Google Sky Map    その場所・時間・方向の空に見える天体をシミュレート。
     
[生活]   
  ジョルテ
   Windows、Linux 機で共有している Google カレンダーを参照。
  路線ドロイド    Google/Yahoo/goo の路線検索の結果を持ち運べる。
  乗換案内    パソコンで常用している路線検索ツールの Android 版。
  駅探 乗換案内 あり   よりモバイルっぽい路線/時刻表検索アプリ。
     
[ブックリーダ]  
  青空読手 あり  青空文庫の人気作(源氏物語等)を一括ダウンロードして読める。
     
[ラジオ/テレビ]  
  TuneIn Radio    世界各国のラジオ、国内各地のコミュニティー局も聞ける。
  ニュースと天気    リアルタイムのニュースタイトルとローカル天気予報。
  TV 番組表    地デジ/BS/CS TV番組表。
     


☆あとがき

    Android タブレット機の7インチワイド LCD ディスプレイはスマフォの3倍ほどの面積があります。
それに応じて文字の表示サイズが大きくなるのは、視力が衰えてきた年寄りにとってとてもありがたいことです。


  特にブックリーダはバックライト LCD 表示で、総重量が400グラムですからとても便利です。
大きな読みやすい文字で表示でき、寝転びながら読むときも手暗がりにならず、大部の本の重みで腕が疲れることもありません。

  版権フリーの古典/名作の数々を無料で提供している青空文庫から気に入った作品を貰ってきて Android タブレット機のメモリーに取り込めば紙の本のように嵩張らず重さもありません。
源氏物語や大菩薩峠のような大作の全巻を、旅先の読み物として常時持ち歩くことができます。
読み終わったページに自動的に栞を挿入してくれるので、時間が開いたときに読むような事になっても、確実に前回の続きを読むことができます。

    スマフォのガイド本などでは捗捗しい紹介がされていないみたいですが、青空文庫は長年にわたるボランティア活動によって古典文学の巨大なアーカイブが集積されています。
我が国が発信している電子化文化遺産として最大最重要なもののひとつではないかと思っています。

  内蔵 GPS と地図アプリとを組み合わせることによって得られる利便性も非常に高いことが分かりました。

  精度の点では専用のハンディー GPS の敵ではありませんが、大画面に大縮尺の地形図を表示し、GPS が取得した位置情報によって実時間ナビゲーションを行えるデバイスを、ごく僅かな費用で手にすることができます。

  地図ロイドは国土地理院地形図だけでなく、Yahoo マップや Google Maps の市街地地図もキャッシュとしてメモリー内に保持できますから、タウンウオーキングのナビゲーション・ツールとしても便利に使えます。

  ネット経由で視聴するラジオ/テレビは、世界各国のインターネットテレビ/ラジオへのアクセスが得られるだけでなく、最近国内各地で盛んに運用されるようになったコミュニティー放送局の視聴ができる点にユニークな利用価値があります。

  Android タブレットを快適に使うための親機としてパソコンはきわめて重要な役割を担うのですがスマフォ入門ガイド本でこのあたりの方法や操作について十分な説明をしているものは稀です。
まず第1の効用として Google Play store など Android アプリのインストールをパソコンで行うと作業が段違いに楽になることが挙げられます。
前提条件としてタブレット機が(ワイヤレスで)ホームLANに繋がっている事が必要ですが、パソコンで Android Play アプリ・ショップなどの Android アプリ・リポジトリイにアクセスして見つけ出したアプリのインストール操作を指示すると自動的にタブレットへのダウンロードが開始し、それが終了する引き続きインストール処理が行われます。
アプリの一部は全機能を利用するため低額の料金を払い込む必要がありますがその支払手続きも、使い慣れたパソコンからインターネットバンクへの手続きすれば、操作を間違えるリスクが激減し、とても安心です。

  短期間で Android 機を実戦的なツールに仕立てるためには適当なアプリを駆使して、ブラウザーのブックマークはじめ、パソコン内に蓄積されているさまざまな情報を、タブレット機に送り込む必要があります。
そのためにはまず、 LAN 経由で Windows 機の共有フォルダーにアクセスできるファイルマネージャを導入する必要があります。
Windows 用2ウインドウ・ファイルマネージャとしてグローバル・スタンダード的な存在である Total Commander の Android 版は私がメニューの和訳を行ったのが最近正式リリースとなり、Android Play Marcket での配布が始まりました。
LAN プラグインによって LAN経由、Windows 機とシームレスなファイル共有ができるなど機能が高く、拡張性に富んでいるので、パワーユーザの Android-Windows 間ファイル管理ツールとして最適です。

  タブレット機を擬似 USB メモリーとして Windows 機に繋いで大量のデータを転送することも可能です。
USB デバイスの認識がやや不安定で、マウント/アンマウントの手順を誤ると内蔵 SD にダメージを与える恐れがあるので注意を要しますが、手順を覚えておくといざというときに役に立ちます。

  また、Android 機に QR コードアプリを導入し、PC に QR コード生成する独立ツールやブラウザー・アドオンなどを仕込んでおけば、随時、2次元バーコードを介してウエブ・アドレスなどの情報を渡せるようになります。

  以上、僅かな期間の試行錯誤と、その間に把握できた操作要領とにより、快適なモバイル情報ツールが得られました。
 Android タブレットは、シンプルで機能が分かりやすい単能アプリが無数に提供されていて、ごく簡単にインストール/アンインストールを行うことができます。
アプリの玉石を見分ける眼力と、セキュリティーを確保できる自衛能力があれば、各自の使用目的にあった整合度の高いカスタマイズをたやすく完成させられる点で  Windows より格段優れているように感じられます。
あわててスマフォへ乗り換えようとするより、当面、従来の携帯電話と Android タブレット機の併用を続けてゆくのも悪くない選択肢かも、と思っています。


  なお、各種アプリの味見実験が一段落したところで、NTT が光通信による地デジ視聴者に提供している光モーバイル・ルータのレンタル契約を行いました。
最初、機器使用料と WiFi 接続料金あわせて 525円/月で、NTTホットスポットや特定の公共機関・店舗で繋がるモバイル WiFi ルータとして運用を始めました。

  少し調べたところ、基本料金0円で3G携帯回線への接続ができるようになる SIM カードが入手可能なことが分かりました。
登録手続き料として 3150円の初期費用が必要ですが、パケット通信料金は、37.8円/1MB。
月あたりのパケット通信量が 100MB に達したあと1GB/月 までは定額 3780円/月で、いま流行りの 3.9G/4G高速回線より 2000円/月ほど安上がりです。

  モバイル機器を使うシチュエーションの大部分が山間僻地となっている変人年寄りにピッタリの接続条件を提供しているので早速これを導入、随時モバイル接続が可能な条件を整えて味見を始めていますが、なかなか悪くなさそうです。
 
以上