宮島、弥山と厳島神社(2019.3.27) - 芸予諸島山巡り[2/6]

(β版)

 

☆期日/天気/山行形式: 2019年3月27日/晴/市中ホテル5泊6日山巡りツアーの2日目
☆地形図(2万5千分1): 厳島神社(広島11号-3)
☆まえがき
    瀬戸内山巡りの手始めは宮島の弥山でした。
厳島神社は海外にも有名になっているようで、アジア系・欧州系のツアー客が大勢押しかけ、とても賑わっていました。
 門前町がごちゃごちゃしていたため紅葉谷ルートの入り口が分からず、少し迷い歩くこととなりましたが朱塗りの橋を渡って進入した登山道は古からの登拝路でよく手入れされ、歩きすいものでした。
ただ、海抜ゼロ・メーターから535m の天辺まで、正味標高差の登高は、久しぶりの山行の初日としてはなかなか大変でした。

 弥山に登る人の大多数は、標高差の7割方を運び上げてくれるロープウエイを利用しているようで、本堂から頂上展望台にかけての遊歩道を大勢の修学旅行生徒や内外のハイカーが歩いていました。

 頂上の展望台は、標高535m のほどの低山の天辺ながら、北側対岸の広島市街、東から南へ広がる海を埋めつくさんばかりに並んでいる芸予諸島の展望が得られました。


弥山頂上展望台の眺め 
(画像をクリックすると拡大してスクロール)


☆行動時間
  銀山町[7:55]=(広電本線宮島口行 260円)=[8:24]広電西広島[8:29]=[9:04]広電宮島口-宮島口桟橋[9:15]=(宮島松大汽船宮島行 180円)=[9:25]宮島桟橋-ロープウエイ駅入口(9:57)--もみじ橋(10:04)-345m付近(11:00/10)-獅子岩駅分岐(11:25)-弥山本堂(11:45)-弥山頂上(11:54/26)-三鬼堂・本堂(12:35/52)-仁王門(13:00/04)-あずまや展望台(13:45/51)-白糸の滝入口(14:00)-大聖院登山口(14:12)-厳島神社(15:13/15:29)-(16:41)宮島桟橋[17:00+15]=(アクアネットひろしま世界遺産航路 2000円)=[18:05+5]平和記念公園河岸-/夕食/-広電本通駅[18:50]=(広電本線広島駅行 180円)=[18:56]銀山町-宿舎


☆ルートの概況

  宿舎最寄りの銀山町駅広電の路面電車に乗り、西広島で乗り継いで広電宮島口駅まで約70分。
ノンビリ 沿線の景色を眺めながら移動しました。

  宮島口から宮島への船便はピストン輸送していて10分程で着いてしまいました。

  水際に沿った遊歩道を進んでゆくと先の方ににゴツゴツした山が見えてきました。
短時間で登れて眺めが良さそうと期待が膨らみましたが厳島神社の門前町にかかった所で道が分からなくんなりました。

 もみじ谷ルートの入口が何処なのか分からず、行ったり来たり。
結構な時間を無駄に費やしてようやく宮島ロープウエイへの入り口を見つけました。

  ロープウエイ乗り場の入口を左手に見送って進むと朱塗りの橋が見えてきました。

  橋を渡った所にある小園地の奥から登山道が始まりました。
花崗岩の急な沢に沿って行く歩道は岩がちで所々に急な登りがありましたが古代から人が歩いて来た参詣道には、浮石のようなものはなく、オーバーペースにならないよう、ひたすら自分の体調に注意を観察しながら登れば良いものでした。

  沢溝の詰めの急登で足の筋肉が引き攣りかかりましたがどうにか鞍部に登り着くと、人通りの多い尾根道と出合いました。
強風で上部のロープウエイが停まっているようでしたが、下の方だけでも標高差の7割あまりを運んで貰えますから格段楽になります。

  鞍部で右折して僅か進むと左手が開けロープウエイ駅が見えるようになりました。

  山の裏側を回りこむように登ってゆくと開けた広場の縁に着きました。

 遠足と思われる生徒のグループ、外国から来た様々な年齢の人達で賑わっていました。

  本堂向かい側の三鬼堂から大岩の間を登ってゆくとぱっと開けた頂上広場に出ました。
広場の向かい側に大きな展望台がありました。 

  展望台の屋上から見た頂上広場は左のようになっています。

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  登ってきた方を見るとロープウエイの山上(獅子岩)駅があある山頂の向こうに江田島、さらにその先に広島-呉の海岸が見えました。

(画像をクリックすると拡大)

  北の方は広島の市街。
黄砂が飛来しているせいかどんより霞んでいます。

  チェコから来たという若いカップルに話しかけられ、"四国は見えますか?" と尋ねられました。
こちらも初めてなので、"さてな?" ということで20万分1地形図を出し、磁気コンパスで方向を合わせて確認しました。
江田島、倉橋島の先の方に四国の松山付近が見えるはずですが霞の彼方で分かりません。
お互い、きれいに晴れ上がった日にもう一度来なければなりませんね、と言う事になった。

  景色を堪能したので岩道を下って本道に戻りました。
平安時代に空海によって創建されたと言われる本堂の中を覗いてみると本尊虚空蔵菩薩の背後両脇の壁に曼荼羅が描かれていました。

  下山は本堂前庭の北寄りに立っている道標の脇から仁王門へ。
門前に十字路があって奥の院へのルートと大元ルート、大聖院ルートが分岐しています。

 厳島神社への最短路となる大聖院ルートへ進入しました。 

   谷に入ると嫌いな自然林の中を下降するようになり、行く手に広島の市街が見えたりしましたが中間部分は最近の水害のあとを修復した新しい道になりました。

 坦々としたコンクリート路面の道は歩きやすいのですが同じ筋肉を同じに使い続けるので脚力が衰えた年寄りにはかえって厳しい面もあり、痙攣気味になりなってきたので初休止を挟みながらソロソロ下りました。

 見晴らしの良い東屋まで降りてくればあと一息です。

 緩やかになった道を進んでゆくと大聖院の屋根が見えてきました。
 

 大聖院は弥山山上の堂宇、厳島神社も含めて宮島の寺社の元締めになっている寺ですが厳島神社拝観を優先し脇を通り抜けました。

  海際の平地に降り着いた所に大願寺がありました。
大きな古刹ですがこちらもパスして厳島神社に向かいました。

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 休憩と糖分補給を兼ね、街角の店でアイスクリームを買って食べたあと神社入口の方へ向かってゆく途中の門の中で枝垂柳が咲き始めていました。


(画像をクリックすると拡大)

  拝観料を払って厳島神社の回廊に入ると内外大勢の観光客が歩いていました。
引き潮の時間に当たっているようで、広い砂地が露出していましたが底潮機に立っている鳥居のあたりは海の中で遊覧船がすぐ近くまで近寄っているのが見えました。

 少々疲れましたがほぼイメージ通りに歩けたので満足して帰りに船が出る桟橋に戻り、来たときとは違うルートで帰ろうと、広島リバークルーズ直行高速船を選んだら、潮位が上がるまで1時間半ほど待つこととなりましたがリバークルーズ船ならでは見られない景色を見た上で短時間に広島に帰り着くことができました。

詳細ルートマップ (画像をクリックすると元図が表示されます)




★GPS軌跡の記録と地点位置の補正
     は Android アプリ 山旅ロガーと
     地図ロイド。
     ルートマップの作図には Windows
     山岳展望アプリカシミール3D。
     ベース地形図は国土地理院新版
     淡色レベル16 を使用しました。

       ルートの詳細を伝えるため元図
     は大きなサイズになっています。
     ダウンロードしたら適宜縮小するか
     要所を切り出して印刷、利用して
     ください。
     縦横比は維持していますが縮尺は
     不明です。 国土地理院の紙地図と
     照合してください


 GPS軌跡・地点マーク
        のダウンロード

★上の地図の GPS 軌跡と地点マーク
     情報をまとめて ZIP 圧縮したもの。
   解凍するとそれぞれの kml ファイル
     が得られます。
     Google maps に読み込むなどして
     利用してください。




Googleフォトアルバム

    ★経緯度情報が付いた元画像
    のアルバムを見れます

☆おわりに
  
 久しぶりの山登りで海抜ゼロメートル付近から530m あまりの天辺までの高度差を消化することとなり、これは大変、と思いましたがなんとか誤魔化して切り抜けることができました。
 このあとに続く日に登る山は、これより高度差は少ないので、この分ならなんとか最終日まで無事に行き着けそうな気分になれました。

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