金沢自然動物園から天園を経て荏柄天神へ初詣 (2019.1.3)

(β版)

 

☆期日/天気/山行形式: 2019年1月3日/ 晴/ 単独日帰り軽ハイキング
☆地形図(2万5千分1): 本牧(東京8号-2)、戸塚(東京8号-4)
☆まえがき
    ツレが病に臥したあと急に病状が悪化し、亡くなってしまう不幸な出来事があったため、半年ほどの間、山から遠ざかっていました。

  突然居なくなった伴侶の追憶に浸る暇もあらばこそ、煩瑣な法事と意外に幅が広がっていたツレの社会活動のモロモロのあと片付けなどに追われていたのがどうにか峠を越し、フッと我にかえった所で気がついたのは、とても安心して冬の山を歩くことはできない体質になっていたことでした。
山登りに必要な足腰の筋肉の半分ほどがツレと一緒にあの世に行ってしまったような気がしました。

  手軽に歩けて安全で、いくらかは山っぽい雰囲気もあって面白そうということで、横浜・鎌倉・逗子の境に広がっている丘陵地帯のトレイルウオークをはじめました。
  前回、港南台から円海山を経て金沢文庫まで歩いたとき、ルートの終わりの方で通過した金沢自然動物園のあたりが綺麗に整備され良い感じでした。

  新年早々の山行では、ここを起点として、関谷奥見晴台、市境広場から天園への尾根伝いを行い、鎌倉側へ降りて行った所にある鎌倉宮で初詣を行うことにしました。

  幸い、山越え初詣を行った日は、この上ない好日になり、新しい年の安寧の兆しかと喜びました。
雪化粧の富士山や三浦の海を眺めたりしながら進んで行った尾根道の先で登り着いた大平山の頂上広場(旧天園茶店跡)では新春の陽光に煌めく駿河の海の景色を眺めました。

  獅子舞から紅葉谷へ下り、浄明寺跡を経て行き着いた鎌倉宮は初詣参拝の長蛇の列ができていたので敬遠。 もうひとつ先の荏柄天神で初詣をして帰りました。


関谷奥見晴台の景色  (画像をクリックすると拡大)

☆ルートの概要




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☆ルートの詳細

<ルートの要所>

  ルートの始点は金沢自然動物園の中にあります。

公園のメインホール: のはな館の裏手の柵の端にあるゲートの横に天園方面へのルート地図を描いた看板が立っています。

  ミニ版の自然植物園として整備されている谷戸の中の遊歩道を進み、詰めの急斜面を登りあげると六国見峠ルートに出合いました。
左折して横浜横須賀道に沿った道を進んでゆくとふた股に道が分かれていました。
ノーマル・ルートは直進して道路の下を潜り、西側の山に上るようでしたがインターチェンジの工事か何かで閉鎖されているようでした。

  左へ分岐している道に進入し、階段が連なるやや急な登り坂を進んでゆくと尾根の背に上がり、関谷奥見晴台、天園方面への道標が立っていました。
  細かく上下している尾根道を進んでゆくと釜利谷陸橋の袂に着きました。
地点コードG.13 と記した道標が立っていて、"関谷奥見晴台・鎌倉天園" を指示している案内腕木が付いています。

  橋を渡って横浜横須賀道の西側の山に移ると、こちら側でも細かく上下しながら進んでゆく尾根道が続いていました。
  多数の道標が設置されていて、ルートに迷うことなく進んで行った先で右手にまわり、高速道から離れかかろうとした所に立っている標識の脇から右手に上がるとすぐ奥関谷見晴台の広場に出ました。

(画像をクリックすると拡大)

  数基の野外ベンチがある広場は格好の休憩場所でした。
野外ベンチに座るとページ冒頭のように六浦方面の市街と海を眺めながら休憩することができました。

  休憩のあと見晴台の西側へ降りると円海山方面から来ているハイキングルートと出合いました。

  左折して天園方面に向かう道はこれまで歩いてきた道に比べて格段幅広く、歩きやすくなりました。
メインルトに相応しく、歩いている人が増え、賑やかになりました。

  落葉樹の下の明るい尾根道を進んでゆくと右手遠くに富士山が見えてきました。

  霊園分岐を過ぎると間もなく切り通しを通過し、いよいよ古都鎌倉の領域に差し掛かったことを感じさせられました。

  右下に広大な墓地を見た所を通り過ぎるとすぐ送電線鉄塔の袂を通過しました。
左下の谷は番場ガ谷の源流域。 ここまでくれば天園も間近です。

  間もなく大平山の東肩、天園の裏ての十字路に着きました。
左に巻いてゆけば番場ガ谷の詰めを登りあげた踏み跡を合わせて天園休憩所へ。
直進すればかつて茶店があった天園頂上の広場に上がれます。

  天園への道を見送って直進。
やや急な所を折れ登るすぐにまわりが開けてきて天園に着きました。
明るく開けた広場の南寄りは鎌倉市の最高点で2万5千分1地形図に 159m の三角点記号が書き込まれています。

(画像をクリックすると拡大)

  広場の西寄りの縁に立つと、鎌倉の家並みから相模湾の海面、その先の方には丹沢・箱根・富士山が見えました。

  天園の南側の岩っぽい所を降りた所にある十字路で右折して紅葉谷に下りました。
やや急な所を下って獅子舞岩の前を過ぎると上部の谷底で、傾斜が緩みます。

  谷は函状になっていて足元に水気が多く、注意して歩かないと靴が汚れます。


(画像をクリックすると拡大)

  谷が開けると二階堂の家並みの間に入り、その先でまわりが開けた所に大きな池があり、そのまわりが永福寺跡の園地になっていました。

 源頼朝が奥州の藤原一族を弔うために建てた寺の跡です。

  ここから先は鎌倉宮、荏柄天神から鶴岡八幡宮へ。古都鎌倉の歴史散策ルートになりました。

☆行動時間
    宮崎台=(東急田園都市線)=あざみ野=(横浜地下鉄)=横浜[9:56]=(京急本線快急久里浜行)=[10:22]金沢文庫駅/西口バス停[10:30]=(京急バス 文#1)=[10:43]夏山坂上-金沢動物園ののはな館(9:50/55)-六国峠ルート出合(11:00/10)-釜利谷陸橋(11:30)-関谷奥見晴台(11:50/12:00)-市境広場(12:15)-鎌倉霊園分岐(12:27/30)-野七里分岐(12:40)-大丸山/獅子舞谷下降点(12:45/13:10)-天園ハイキングコース獅子舞谷入口(13:35)-永福寺跡(13:43/53)-鎌倉宮(13:57/13:59)-荏柄天神社(14:05/14:20)-鶴岡八幡宮(14:36)-(15:00)鎌倉駅[15:07]=((湘南新宿ライン宇都宮行)=[15:44]武蔵小杉=(南武線)=武蔵溝の口/溝の口=(東急田園都市線)=宮崎台


詳細ルートマップ (画像をクリックすると元図が表示されます)

★Android アプリ 山旅ロガー・地図ロイドで記録したGPS軌跡と
     現地で位置を補正した地点の経緯度報を、
     山岳展望シミュレータアプリ: カシミール3D で表示した
     国土地理院地形図上で重ね合わせ、作成したルート図です。
     表示画像をクリックすると元サイズの画像が表示されます。
     本図はルートの詳細を正しく伝えるため巨大なサイズになっています。
     原画像をダウンロードしたあと、適宜縮小したり要所を切り出してプリントし、
     国土地理院2万5千分1地形図と照合して利用してください。


 GPS軌跡・地点マークのダウンロード

★上の地図の GPS 軌跡と地点マーク情報ファイルの ZIP 書庫ファイルを提供します。
   手許のPCにダウンロードしたあと解凍すれば、それぞれの kml ファイルが出てきます。


☆おわりに
    丘陵ハイキングと組み合わせた初詣は、穏やかな冬晴れに恵まれました。
お陰で、不幸に疲れた心身をを癒やし、養う事ができました。

  横浜・鎌倉・逗子の3市にまたがる丘陵地帯には、都会の中に自然が残っていて、展望に恵まれ、さまざまな歴史の遺産も潜み、楽しいハイキングエリアであると思いました。

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