信越トレイル 斑尾山-万坂峠-赤池-毛無山-涌井 (2015.10.3-4)


☆期日/山行形式: 2015年10月3日-4日 ペンション1泊2日 単独行
<2万5千分1地形図>
    飯山(高田11号-4)、替佐(高田12号-3)
☆まえがき

    9月に行った三陸のみちのく潮風トレイルは、 海沿いの車道歩きの一部がやや単調だったものの、種差海岸の天然芝生の景色を見たり、階上岳に登ったあと山畑で老夫婦に西瓜をご馳走してもらったり、思い出話の話題がいくつもできた楽しい徒歩旅行でした。

  今回は、もっと近くて、もう少し山っぽい信越トレイルの味見をしようと、トレイル南端の斑尾山から万坂峠、赤池、希望池、毛無山を経て涌井までの区間を歩きに行ってみました。

  信越トレイルは飯山の斑尾山から津南の天水山まで、千曲川右岸に連なる関田山脈の尾根筋を辿る全長80Km の里山縦走ルートです。
  飯山線沿いの山並みですからアプローチの便利がよく、そろそろ店仕舞いかと言う時期に差し掛かった年寄り山屋でも歩けるかも、と思われました。

  このトレイルは、スキーの衰退を補う対策として開発されたようで、地元が整備に努め、PRにも力を入れています。
ガイドブックと詳細ルートマップマップを有償で配布していることが分かったので取り寄せてみたら、雪国の人達特有の勤勉さの塊のような作りの丁寧な、とても分かりやすい資料が送り届けられました。

  予想天気図を見て日取りを設定したので、初日は抜けるような秋晴れに恵まれ、斑尾山では素晴らしい展望を楽しみました。

二日目は、なんとかかんとかは秋の空のたとえの通り、一転して天気が悪くなりました。
朝のうちは霧ション状態でまわりの景色はなにも見えない五里霧中のウオーキングとなりました。
さらにこの日はたまたま、トレラン大会が行われる日にあたっていました。
ルートの中間部分が50Km 競走のルートと重なっていたため、次々に走ってくるランナーを避けるのに気ぜわしい思いをしました。
希望池から先は雨が止んで視界が広がりましたが毛無山ではランナーを避けるのにとても忙しい思いをしました。
  毛無山の麓に近い所でトレランコースから別れたあと、涌井新池付近から涌井バス停までの長い下山路では広大な展望を楽しみながらのんびりウオークをしました。

  関田山脈は里山程度の低山ながら地形が混み入っていて、もとはかなり歩き難い山域だったようです。
崖地や岩場がないところへ、ルート整備が行き届いているので、初心者の入門の山として、あるいは年寄りがユックリ歩く山として、最適なように思いました。

☆この山行全体のルートマップ
     こちらを見て下さい

斑尾山 大明神岳の展望    (画像をクリックすると拡大)
☆10月3日(晴): まだらお高原ホテル-斑尾山-大明神岳-万坂峠-まだらお高原(宿舎)
<行動時間>
    宮崎台[5:22]=大手町=[6:11]東京[6:28]=(ハクタカ551号)=[8:21]飯山駅[8:35]=(飯山コミュニティーバス)=[9:05-5]斑尾高原ホテル(9:05)-カエデの木トレイル入口(9:22/25)-ぐん平街道交差点(9:41)-小休止(9:57/10:00)-スキー場上端(10:37)-万坂峠分岐(10:48)-斑尾山(11:03/05)-大明神岳(11:15/35)-斑尾山(11:45/50)-万坂峠分岐(12:05)-タングラム分岐(12:22/24)-ぐん平街道交差点(12:45)-ルピナストレイル分岐(12:52)-万坂峠(13:15/50)-県道関山線分岐(13:55)-斑尾リゾート看板(14:30/33)-(14:59)斑尾高原宿舎{ペンション秋桜}

<ルートの概況>
    8月のカヤの平への山行で飯山地方の土地勘ができました。
北陸新幹線を利用して程々の早発ちをすればその日のうちに信越トレイル南端の斑尾山に登り、万坂峠あたりまでひと周りできることが分かりました。
  初日がたまたま土曜日になったせいで新幹線が混み、初めの計画より1時間早い列車で出発することとなりました。
8時半前に飯山に到着したところ高気圧圏内なのに重苦しい曇天になっています。
  これは一体どうしたのか、と思いながらバスに乗り継ぎ、山に上がっていった所、はじめは濃い霧の中を走っていたのが、高度が上がるに連れてまわりが明るくなってきて、最後はぱっと開けた青空の下に広がっている雲海を見下ろすようになりました。

  9時過ぎにスタート地点の斑尾高原ホテル前に着き、ワクワクしながら山に入る支度をしました。

  ホテルの脇のスキー場の斜面の上に出ると向い側間近に斑尾山が、その右奥に妙高山が並んで見え、なかなかの景色です。 

斑尾山と妙高山    (画像をクリックすると拡大してスクロール)

  スキー場の芝生の斜面を下ってゆくと、囲いの中に山羊が居ました。
浅い谷窪を渡ってゆくとチロル前登山口の道標とルートマップ看板が立っていて斑尾山への登路が始まりました。

  スキー場末端の草原の中を左手へ斜上して行くと次第に道がはっきりしてきました。 

  まもなく茅戸の中をまっすぐ登ってゆく道になりました。

  山頂まで約40分と記した古い道標のある所からひと登りして小休止しました。

斑尾山スキー場上部の展望    (画像をクリックすると拡大)

  登ってきた方を見下ろすとすぐ下に斑尾高原の町並み、ほとんど消えかかろうとしている雲海の雲の向こうに志賀から秋山あたりへの山並みが見えました。

  スキー場の上部に上がって傾斜がやや急になろうとする所で左下から登ってきたルートが出合うと人が増え、ポピュラーな山の週末にふさわしい賑わいになりました。

  右手にリフトの山頂駅が見えるところに斑尾山 0.7Km と記した標柱が立っていて、灌木林の間の歩道になりました。

  やや急に登ったあと緩やかなった尾根の背を進んでゆくと僅かに盛り上がったコブがあり、万坂峠へのルートが右手に分岐していました。

  ゆるやかに下って行った先からひと登りで斑尾山頂上に着きました。
灌木林に囲まれた小広場で展望は得られません。

  登ってきた方向から見て頂上の右裏に一段降りた所に石祠があり、その先から短い急降下をすると緩やかな吊尾根の背に乗りました。
山の上はもう秋で木の葉が色づいています。

  緩やかに登って行くとまわりが開け、大明神岳頂上に着きました。
正面に黒姫山と妙高山が並び立ち、麓には野尻湖の水面が広がっていて、ページ冒頭のような展望を楽しむことができましたました。

  ふた昔前、胃がんの手術をしたあと最初に登った高い山が妙高山でした。
もう少しで傘寿、という時期にこのように贅沢な展望を楽しめるのは有りがたいことだ思いました。

  タップリ休んだあともとに戻り、斑尾山北峰の分岐から万坂峠への下降路に入りました。
下降路のはじめは大明神岳に行くの同じような感じの穏やかな吊尾根で、行く手左側に妙高山を眺めながら気分の良い稜線ができました。
 

  吊尾根の終点のコブを乗り越えるとやや急な下降が始まりました。

  撤去されたスキーリフトの基礎が残っている広場からは信越トレイルの関田山脈を縦観することができました。
遠くの形の良い山は鍋倉山から黒倉山。
手前の山の中腹に見える水面は希望池のようでした。

  タングラムへ 2.6Km と記した標識の脇から一段と急な下降が始まりました。
登山道としては並の傾斜ですが入山以来緩やかな登降ばかりだったのでこれはこれはと言う感じがしました。

  右側が開けた尾根の背を通っているところでは正面左手に見える袴岳に向かって穏やかに起伏して連なる尾根が見えました。

  右手に分かれているスキー・ストリップの天辺のリフトの左脇を通ってゆくと万坂峠 0.9Km と記した標柱が立っていて、右手にルピナストレイルが分岐します。

  直進してさらに高度を下げてゆくと傾斜が緩み、やがて鋭角に左折しました。

左手に向かうと正面に黒姫山が見え、スキー滑走面と思われる幅広の切り開きを下りました。

  右折するとすぐ舗装道路と出合い、道の向かい側に信越トレイル袴岳方面入口を示す標識とルートマップを描いた看板が立っているのが見えました。


  まだ昼時で袴岳に往復するのに十分な時間がありましたが斑尾山から下ってくる途中から足の筋肉の局所痙攣が出てきていたので自重。
峠でユックリ休んで筋肉の痛みを癒やしたあと宿舎に向かうことにしました。


  ルート看板の後ろには秋の花が咲いていました。
  万坂峠からまだらお高原のペンションまで約4km でしたが暑いのと脱水気味になっていたのとで、ちょっとしたはずみで足の筋肉のどこかがキリキリっと痙攣しそうになったのを騙し運転しながら歩き続けることとなりました。
  この頃気がついたのですが一見安心な飲み物のように思われるブリックパックジュースも、「シャッキリ」感を出すために何らかの薬効成分が入っているようで、飲んだあとすぐに痙攣が起き、最悪の場合歩くのが難しくなってしまうこともあります。

  斑尾の街」の手前の三叉路は左のような園地になっていて斑尾リゾートと言う看板が置いてありました。
 
  インターネットで予約した宿はまだらおの中心街から谷ひとつ隔てた北の台地の上に並んでいるペンションのひとつでした。
中には荒廃し、倒壊しかかっている建物もありましたが、宿にした所は常連客がついて安定に経営できているようで、客室・レストランともに清潔でした。
  調理場を引き継いだ二代目が出してくれた食事もとても美味しく、食べ過ぎ気味になったほどでした。
  日曜日に行われるトレラン大会に参加する若い家族連れ数組と同宿しましたがレースは早朝から始まるとかで、早い時間から静かになりました。

<10月3日のフォトストーリー>



  GPS スライドショー
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☆10月4日(霧雨のち曇): 万坂峠-赤池-沼ノ原-希望池-毛無山-涌井
<行動時間>
    斑尾高原宿舎[8:05]=(送迎車)=[8:15]万坂峠(8:20)-袴湿原(8:34)-袴岳分岐(8:41)-袴池(8:44)-炭焼小屋入口(8:53)-赤池(9:05/20)-沼ノ原湿原縁車道(9:59)-沼ノ原湿原(10:07/12)-希望湖ボート小屋(10:44/11:10)-毛無山(10:45/50)-展望所(11:55/12:00)-トレラン 40Km 標識(12:18)-希望湖分岐(12:26)-涌井新池(12:35/13:00)-水場(13:09)-溜池(13:08)-車道(13:58)-(14:06)涌井国道292号線[14:52]=(タクシー 3280円)=[15:04]飯山駅[15:23]=(JR飯山線/しなの鉄道線)=[16:09]長野[18:17]=(カガヤキ532号)=[19:44]東京=大手町=[20:47]宮崎台

毛無山山頂下展望所から飯山盆地    (画像をクリックすると拡大)
<ルートの概況>
    この日は、前日の終点だった万坂峠から赤池、沼ノ原、希望池、毛無山ルートを回る計画でしたが夜半に通って行った気圧の谷の影響があとを引き、朝方は霧雨模様になっていました。
  コンディション良かったら赤池の前に袴岳へも回ってみたいな、と思っていましたが朝食が終わったあとも濃い霧が流れている状態でとても無理、と判断したので袴岳は割愛。 次に回すことにしました

  袴岳をスキップしても涌井までは結構なロングルートゆえ予定通りの時間に出発しました。

  宿の車に送ってもらった万坂峠は濃い霧が流れ、初秋の昼下がりの陽がさんさんとあたっていた前日とは大違いの雰囲気になっていました。

  トレイル入口の脇から薄暗い杉林の中をゆるやかに登って行くとカラマツ林に変わり、あたりが明るくなりました。
まわりは霧に煙っていて近くしか見えないものの、所々に色付いた木の葉が見えました。

  道端に鮮やかな紅色のきのこが出ていました。
毒キノコに違いありませんが見ている分にはとても綺麗です。

  斜面が少し急になって数回折れ登ると尾根の背に上がり、その先は下りになります。

  ひと下りすると袴湿原で、ジグザグに折れ曲がった木道がありました。
乾燥化が進んでいるようで高茎植物が目立ちましたが遠くが見えないので全体の様子は分かりません。

  湿原から流れ出している沢溝に沿って進むと袴岳への入り口がありました。
天気が悪いので赤池に直行することにしていたのでそのまま通過しました。

  袴岳分岐の僅か先に袴池らしい水面が見えましたが霧が濃くて大きさなどは分りません。

  向こうからトレランルート案内の若者が歩いてきましたが現在位置が分からなくなっていたようで袴池はどこですかと聞いたので GPS で読み取った現在位置を教えてあげました。

  「炭焼き小屋」分岐を見送ったあと右手の尾根に上がり、杉林を通って行った先を僅か下ると砂利林道に出合いました。 
 
  林道に出る所にもトレランルート案内の娘さんが居て、道路に出た所を左折するとすぐ、赤池の小屋が霧の中から浮かび上がってきました。

  霧ション状態だったので小屋の二階のテラスに上がって小休止しました。
信越トレイルのウエブには、ルート上の各地点のケータイ接続情報が出ています。
コミュニティーバス運行業者に電話して下山後の足を確保する必要があったのでスマフォが繋がるかどうかチェックして見たら完全に圏外になっていて通信不能でした。
 
  LTE スマフォは昔のケータイより周波数の高い電波を使うため、一段と天候の影響を受けやすくなっているようです。
念のため小屋の脇のトレラン・サポート・テントにいた人達に尋ねてみたら、いずれも圏外になっていると言うことでした。

  濃霧でルートが判然とせず、どちらに向かえばよいのか判断に困りましたが、タブレットに表示した地形図と GPS 座標を頼りに、池の縁を反時計方向に回って行って沼ノ原湿原入口を探り出しました。

  少々藪っぽい所を登ってゆくとT字路があってトレラン・コースと出合いました。
ちょうどトップグループが通過するタイミングだったようで、一見してアスリートと分かる体格の良いランナーが次々と目の前を疾走して行きました。
 
  尾根の裏側に下って、中腹を横切ってゆく道に入り、沢溝を渡ったり小尾根を乗り越えたりしながら進んでゆく所では時々走ってくるランナーに気をつけながら進みました。

  ひと下りして沢を渡ると沼ノ原湿原の縁を通っている舗装路に出ました。
右手に沼ノ原湿原が広がっているのを見ながら進んでゆくと車止め広場と公衆トイレが見えてきました。
  30人ほどのハイカーグループがいたので、トイレの屋根の下に入って小休止。 グループが行ってしまうのを待ちました。
 

  トイレの向かい側が希望池へのルートの入口で、パラパラ走ってきたランナーが次々に入ってゆきます。
30人グループも入っていって暫く経ったのでそろそろ良いかもと踏み込んで見たのですが思ったよりグループのペースが遅く、たちまち追いついてしまいました。

  暫くグループの後について歩いていたのですが、前は詰まっているし後ろからはランナーが走って来るしで、いささか重苦しい感じになってきたので開けた高みに上がって道幅が広がった時に思い切って追い越させてもらいました。
 
希望池のボート小屋    (画像をクリックすると拡大)

  高台の背後の谷に下り、沢の詰めのような所をゆるやかに登ってゆくと希望池のボート小屋が見えてきました。
  小屋には送電線のほかに電話線らしいものも繋がっていたので小屋番のところに行き、固定電話が繋がるかどうか聞いてみたら繋がると言う返事でした。
固定電話を貸してもらってタクシー会社に連絡し、涌井から飯山駅への足を確保しました。

  帰りの足が確保できたのでひと安心。
池の岸辺の石に腰を下ろして行動食を食べながら長い休憩をしました。

  池の堤防の先から左手に入ると毛無山の登りが始まります。
ときどき U ターンを繰り返しながら徐々に高度を上げてゆく穏やかな登りで、まわりの森も綺麗で良かったのですが、この頃がちょうど大多数のランナーが走ってくるタイミングになっていたようでした。
あとからあとからひっきりなしに走ってくるランナーを避けるのにとても忙しくなり、バックミラーが欲しいなな、と思ったほどになりました。

  折れ登りが終わって緩やかな尾根の背に乗り、傾斜が緩んで来るとまもなく、頂上に向かって直進する道から縦走路が分岐していました。

  この日のルートでは毛無山頂上が唯一の山の天辺です。
迷わずに直進し、頂上に向かいました。

  すぐに登りついた頂上は直径10m ほどのこぢんまりした切り開きで、真ん中に山名標柱と三角点標石とがありました。
  トレランのコースから外れていたお蔭で静かでした。

  ユックリ休んだあと縦走路に戻り、僅か進むと頂上直下の展望広場でした。

  上空はまだどんより曇っていましたが山麓の平地が見えてきて、日本一美味しいササニシキを産んでいる飯山盆地を見渡すことができました。
 

毛無山頂上展望所から飯山盆地屋    (画像をクリックすると拡大)


  毛無山の下降路のはじめは平らな頂稜の続きで緩やかでしたがひと下りしたところから右手に回って山腹に入るとやや急になり、道幅が狭まりました。

  まだランナーが来るので背後の注意を怠らず、避ける場所の見当をつけながら下降したました。


  七分方山を下った所にT字路があって、トレランコースが右に分岐し、ようやく落ち着いて歩ける状態になりました。

涌井新池    (画像をクリックすると拡大)


  分岐からひと下りしたあと右手に回りこんでゆくと木立の間に涌井新池の水面が見えてきました。
やがて降り着いた池は、木立に囲まれたとても綺麗な人工池でした。


  池の末端の土手の上の林の間から抜け出した所がトレイル入口で、標柱と看板が立っていました。

  出口の前に広がっている畑の農道の縁の見晴らしの良い所にザックを下ろして長い休憩をしました。
 

  涌井バス停に向かって長い農道歩きをはじめました。
山の上では紅葉が始まっていましたがこの辺りまで降りてくると秋の気配はまだ微かです。

 

  農道を歩きはじめて10分ほどの窪地に涌井の清水があって、パイプから水が流れ出していました。
水流の脇においてあったコップで飲んでみたら豪雪地帯の山にしかない柔らかな甘みのある水でした。


  畑地の中を進んでゆくとまわりが開けてきました。
雲は幾らか高くなったものの左手遠くの斑尾山頂上は隠れたままでした。
手前の山の中腹にある家並みはまだらお高原の建物のようでした。

ふたつ目の貯水池    (画像をクリックすると拡大)


  ふたつ目の溜池の脇に着きました。
道から僅か逸れて池の端に近寄って見ると水面が睡蓮に覆われ、とても綺麗でした。

涌井の民家    (画像をクリックすると拡大)


  長い車道の下りは足の使い方が一定になるため特定の筋肉に疲れが溜まりやすいです。
外側の踝の上の筋肉が痙攣しそうになって来て歩き難いのをだましだまし運転していると左下の谷間に赤い屋根が見えてきました。

  緑色の山林を背にしたロケーションが素晴らしく、きっと寺か神社だろうと思いました。
やがて谷底を通っている車道が見えてきました。
鋭角に左折して車道に降り立ち、僅か進んだ所で292号線と出合いました。
角の左手が涌井のバス停で、無事この日の山歩きが終了しました。


  長い車道を歩いて降り着いた所は信越トレイルと国道292号線が交差している十字路で、角にルート図を描いた看板が立っていました。

  先刻高い所から見えた赤い屋根は、道路の向かい側の斜面を少し登った所にある民家の屋根でした。


  赤屋根の家の方に上がってゆく道の入口に富倉峠へ登って行く道の分岐があり、道標が立っていました。
  時間が半端だったため飯山駅への移動は普通のタクシーになりました。
予定より 3000円ほど高い 3200円あまりの運賃がかかりましたがそれと引き換えに計画より1時間半あまり早く駅に着きました。
  生憎、北陸新幹線は程よい時間の上りの便がありません。
僅かな待てば飯山線の列車が来ることが分かったのでとりあえずそれに乗って長野まで行くことにしました。
長野では 2時間近くの乗り継ぎ時間があったので一旦改札の外に出て駅ビルのグルメフロアーで食事をし、ショッピングエリアで土産物を買ったりしながら列車を待ち、予定の列車で帰京しました。

<10月4日のフォトストーリー>



  GPS スライドショー


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☆おわりに

      今回の信越トレイル味見山行では快晴日と、霧雨の日と、コンディションの異なる日のウオーキングを行いました。
地形が穏やかで、森が美しく、随所に湿原と池塘が散在している好ましい山域でした。

  崖地や岩ががあまりなさそうなのと山麓の宿泊施設が整っているのとで、静かで穏やかな山を軽目の荷物で歩きたくなってきた年寄り山屋の嗜好に合うように感じました。
三陸潮風トレイルとともに、「店仕舞いの前のメインテーマ」にしようと思っています。




ヤマレコの山行報告

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