諏訪岳-高鳥屋-唐沢山-イモリ山 (2013.1.31)


☆期日/天気/山行形式: 2013年1月31日(晴) 単独日帰りミニ縦走
☆地形図(2万5千分1): 佐野(宇都宮7号-3)、田沼(宇都宮6号-4)
☆まえがき
    初冬から年末にかけて体調が悪く、風邪気味状態が続きましたが年が代わった頃からようやく持ち直し、低山なら問題なく歩けるようになりました。
もう少し山っぽいところも安心して歩ける体力を築くため、少々長めのルートをと、諏訪岳から唐沢山へ尾根伝いを試みました。

  好天に恵まれたお蔭で、随所に広がる展望を楽しみながら歩きましたが終わりの方では疲れが出てきたため、浅間山から小梥神社への尾根伝いをスキップし、堀米駅に下山して終了しました。

  今回歩いたルートは超ミニ版の縦走ながら、諏訪岳付近と高鳥屋のあたりにバリエーション的な要素もあり、前回の大小山と同じ様に、低くても面白い山でした。

諏訪岳頂上製麺のの展望    (画像クリックすると拡大)
☆行動記録
<行動時間>
    宮崎台[6:34]=二子玉川=北千住[7:52]=(館林行区間急行)=[9:03]館林[9:09]=[9:40]多田駅(10:00)-京路戸公園(10:20/25)-諏訪岳(11:15/30)-京路戸峠(11:45)-見晴し休憩所(12:30/45)-高鳥屋(12:55/13:00)-唐沢山神社(13:35/40)-レストハウス(13:50/14:20)-イモリ山 PK221(14:39)-松風苑入口(15:03)-唐沢静山荘(15:20)-(15:45)堀米駅[15:46]=館林=久喜=[19:00]宮崎台

<概要>
    今回の山行の起点は東武佐野線多田駅です。
東武・東急相互乗り入れのお蔭で、最寄り駅である宮崎台駅から、北千住と館林と、僅か2回の乗り換えで到達できるのですが、さすがに距離が長く、3時間ほど掛かってようやく到達しました。

  多田は小綺麗な無人駅でしたが水洗トイレが凍結して使えませんでした。
駅前広場に出ると家並みの先にこれから歩く尾根筋が見えました。


  尾根伝いの最初に登るピークは諏訪岳です。
標高 323.7m の低山ながら、中村富士とも呼ばれている形の良い山です。
中腹から上は自然林で露岩が多くて眺めが良く、低さに似合わない雰囲気がありました。

  登山口は駅から 1.5Km ほど東、田沼工業団地の先でした。
山麓にある京路戸公園の駐車場の向かい側、進行方向左側の杉林へ分け入ってゆく歩道の入口に白地に手書きで "諏訪岳" と記した道標が立っています。

  沢溝を横断して尾根の背に上がった所で右折して登高。
中間にある 189m 峰を越えて行った先にやや急な登りがありましたが肩の岩峰を乗り越したあとは穏やかになりました。
    頂上広場は3方が樹木に囲まれていますが西側は急崖で谷に落ち込んでいて、秋山川谷向かい側の安蘇の山並み、奥日光から足尾にかけての雪山の連なり見えました。

  頂上広場で休んでいたところへ地元の登山者が登ってきました。

  尾根ルートの上部で見かけた 「藤坂 RG」 と記したサインは、この辺で有名な岩登りゲレンデヘ通じている踏み跡の出入り口だと言うこと、京路路公園の奥から直登してくる中尾根の岩稜ルートがあることなど、この山のことを色々教えてもらえました。 
  唐沢山への尾根伝いは岩っぽく眺めの良い尾根の下降から始まりました。
上部にはとても眺めの良い岩頭があって、下のような素晴らしい展望を楽しむことができました。

諏訪岳頂上製麺のの展望    (画像クリックすると拡大スクロール)

  ひと下りして檜林の中に入るとすぐ、東麓の村檜神社から登ってきた道が合流しました。
そこから先は関東ふれあいの道となり、とても歩きやすくなりました。

  京路戸峠は左のような落ち着いた雰囲気のある鞍部で、古い溝状の道が乗り越している脇の小広場に野外テーブルが設けられていました。

  小刻みに上下を繰り返し、所々が丸太階段になっている所を進んで行くと農工大演習林の林道に出ました。

すぐ先から右手の尾根を登って行くと見晴休憩所(280m)のピークでした。
まわりの樹木が成長して展望は失われていますが良い休み場でした。

  見晴休息所の隣の高鳥屋(290.3m)に登るルートは "非公式" のようで入口に道標はなく、左のように藪が刈り払われただけの踏み跡でした。

  尾根筋を直登して行くと短い急登が2箇所ありました。
粘土の急登で滑りやすそうな所でしたが鍬かシャベルでステップを刻んだ痕跡があって登高を助けてくれました。

 (画像クリックすると拡大)
  高鳥屋はこの縦走ルート上で諏訪岳と並ぶ展望峰でした。
ただ、このピークは尾根筋から少し西に外れたところにあるので下降ルートが少しトリッキーでした。
まず、登ってきたのと反対側にある踏跡を下ります。
かなり急な上に溝状に掘れていたりして歩き難いですが、灌木を頼りに下ってゆくと山腹を横断している踏み跡にT字状に突き当りました。
  よく踏まれている右手の方に引きこまれやすいですが落葉に埋もれた方へ左折して進むのが正しいルートでした。
250m ほど進むと幅広い本道が見えてきて正規ルートに復帰しました。
合流点には頂上から直降してきた踏み跡が見え、うまくやればこちらのルートを拾えたかも、と思いました。
  高鳥屋から本道に戻ったあとは道標が頻繁に出てきて、唐沢山青年の家から頂上にある唐沢山神社まで迷いようもなく導かれました。

  唐沢山神社の建立は近世のようですが、10世紀前半に平将門の乱を平定するため京都から派遣されてきた藤原秀郷を顕彰するためということで、起源は非常に古いです。
本殿が鎮座している所は藤原一族が築いた古い山城の本丸跡だそうです。
参道の下の駐車場脇にあるレストハウスが営業していました。
テラスの先に広がっている平野を眺めながら山菜そばを食べ、中休みをしました。

  縦走ルート後半の起点は鏡岩で、レストハウスのすぐ下を左手に進み、車道を渡ったところにありました。

  尾根筋を忠実に辿ってゆく道と、巻き道と、ふたつの道筋がついたり離れたりしていて、後者の入口には「初心者用」と記した道標が立っていました。

  初心者になったり、経験者になったり、適宜切り替えながら進んで行くとイモリ山(221m) で、古い 「御料局三角点」 の標石と、新しい 「唐沢山城址 3級基準点」 と記された佐野市の測量標識が並んでいて木の枝の高い所に小さな山名標が取り付けられていました。
  行く手に頂上に社殿がある整った三角形の浅間山が見えてくるあたりはなかなか気分の良い尾根道でしたがまもなく下りになってあっけなく車道に飛び出し、すぐ左手に第2駐車場と思われる広場が見えました。

  奈良淵町背後の山上の車道から浅間山に登り、さらに山裾にある小梥(マツ)神社まで尾根伝いを続け、佐野の町中から城山を経て佐野駅へ歩く計画だったのですが、イモリ山の下りで右膝が痛み出したので割愛。

  閉鎖された山荘(松風苑)の脇から唐沢グリーンビラを経て山を下り、堀米駅で終了としました。 

  堀米駅では、ホームに上るのと電車が入ってくるのとが同時というきわどいタイミングで館林行き電車に間に合ったのは良かったのですが、うっかりしてICカードをタッチして入場手続きをするのを忘れました。
館林駅でリカバーをしてもらうのに時間がかかって乗り継ぎの電車に間に合わず、20分ほど遅くなりましたが、そのおかげでホームの売店に立ち寄り、館林の銘菓 麦落雁を買う時間ができました。

<詳細>



諏訪岳-唐沢山の GPS スライドショー


Flickr の元画像スライドショー



ルートマップ

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☆おわりに

    久し振りに長目の尾根伝いをしました。
最初に登った諏訪岳は形よく、眺めも良い山でした。
縦走ルートの中間の正規ルートから外れたところにあるピーク 高鳥屋は素晴らしい展望峰でした。

  唐沢山神社で中休みをしたあと歩いた後半部の鏡岩-見晴小屋-イモリ山のあたりも綺麗な尾根ルートで、なかなか楽しめました。

  諏訪岳には有名な岩登りゲレンデもあるということです。
一度覗きに行き、そのついでに山裏の村檜神社、大慈寺も訪ねてみたいと思っています。