富士居山-向山-大峰、および南山-権現平-鳥居原(2012.2.10)


☆期日/天気/山行形式: 2012年2月10日(晴のち曇) 日帰り単独行
☆地形図(2万5千分1): 上溝(東京11号-4)、青野原(東京15号-2)
☆まえがき
    相模湖・津久井湖と並んで横浜水道の水源になっている宮ヶ瀬湖の近くのふたつの尾根筋: 富士居山-向山-大峰と、南山-権現台とを繋いで歩きました。
右膝肉離れリハビリの最終仕上げの積もりだったので、もし調子が悪くなったら前半で打ち切って帰ることもあり、と思っていましたが穏やかな冬晴れに恵まれ、気分よく全行程を歩き切ることができました。
  膝まわりはほぼ完治したようで痛みは出ませんでしたが、山から帰ったあとで土踏まずの筋肉が痙攣したり、脛から足首にかけて筋肉痛になったりなど、周辺には影響が残っていることが分かりました。

☆行動記録
<行動時間>
    宮崎台[7:07]=中央林間=相模大野=[7:58]本厚木[8:20]=(神奈中バス)=[9:05]田代坂上バス停(9:07)-首塚(9:25)-取付き(9:30/40)-富士居山(9:55)-宮ヶ瀬ダム展望点(10:30)-向山(10:55/11:10)-大峰(11:30/35)-真名倉県道(10:55)-川北横根入口(12:07)-あいかわ公園(12:21)-登山口(12:30/55)-送電線鉄塔・東屋(13:30/35)-南山(13:55/14:05)-権現平(14:30/40)-(15:30)鳥居原ふれあいの館[15:40]=(神奈中バス)=[16:24]橋本=長津田=[17:43]宮崎台

<概要>
    向山へのアプローチは本厚木から半原行きのバスを利用すると便利だと言うことが分かったので相模大野から本厚木に行きました。
たまたま東口に出たのでバスセンターに行ってみたところ、始発から9時台はここから始発する便はないことが分って駅前に逆戻り。  20分ごとに出ている便をひとつ乗り逃がすこととなりました。

  鳶尾山と高取山の間を通り抜け、経ヶ岳の麓にある半増坊勝楽寺の先で中津川を渡ると田代の集落に入ります。
集落を通り抜けた所にある田代坂上でバスを降りて歩き出しました。
バス停から僅か戻った所から左手に折れて、台地の上に出るとと愛川中学校があります。
中学校校庭の土手の裾を進んだあと左折し、校庭背後の坂を登ってゆくと谷向いに仏果山・経ヶ岳から高取山への連なりが見えてきました。

愛川中学校校庭の先に見えた高取山、仏果山、経ヶ岳   
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  台地の上に出ると野菜畑の向こうに富士居山が見えてきて、やがて幅広い車道に突き当たります。
T字路の右角は首塚で、三増の戦いで討ち死にした3万超の霊を弔う不動明王像の石碑が立っています。

  左折するとすぐ愛川町環境改善センターがあり、その後ろのグラウンドの向かい側の石垣に取付きの階段がありました。
階段にザックを置いて足拵えをしたあと尾根の背に上がるとすぐ下が茶畑になっていてその先に経ヶ岳が見えました。



  穏やかな尾根道をひと登りしたあと左手に斜上して西隣の尾根に達するとロープが張ってあり、頂上への登路を示していました。
右折し、やや急にひと登りして富士居山頂上につきました。
  樹木に囲まれた富士居山頂上には鉄板で作った祠と山名標があります。

  富士居山から向山へは4っつほどのコブを越して行き、その先で120m 程の高度差を登ります。
向山の頂上は樹木に囲まれたところにテレビ共聴アンテナの櫓、NHK/TVK 共同のテレビアンテナが立っていていささか殺風景でした。
  頂上の北肩には志田山朝日寺があります。
その付近は稜線まで墓場になっていて道のすぐ上に墓石が見えました。
  向山から大峰までは、途中に宮ヶ瀬湖がよく見える展望点があり、登りらしい登りもなく到着しました。
  大峰頂上の20m ほど手前に立っている道標が指示している真名倉への下降路に入るとすぐ、やや急な斜面をジグザグに下降します。
穏やかな尾根に乗ってひと下りし、行く手にアンテナ鉄塔が見えてきた所で左折するとまもなく竹やぶの中を通ります。
やがて人家が見えてきて、鉄製の橋を渡ると最奥民家の横手に飛び出しました。

  谷間の集落の中の道には左のような手作りの道標がありましたが細かく折れ曲がり、分岐していました。
地形図と照合しておおよその見当をつけて進み、田代の方から来ている車道に出た所で右折。
350m ほどで新道に突き当たったT字路を右折。
150m ほど進むと左手に分かれている道の入口の石垣に「川北横根入口」と記した看板がかけてありました。
  横根は南東に開けた台地の上の好ましい雰囲気の集落で、家並を抜けた所で振り返ると下のように向山がみえました。

横根の道から振り返って見た向山   
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  大月橋を渡って墓地の横を進み、T字路に突き当たると左筋向いに諏訪神社の鳥居が見えました。
鳥居の下を通って100m ほど進んだ所にあいかわ公園の入口があり、広い駐車場の向かい合わせに案内図看板が立っていました。
看板の脇の桟道から冒険広場に上がると、また案内看板が立っていました。
絵図なりに進んでトンネルをくぐると芝生の斜面の上端にある南山遊歩道入口に登り着きました。

  遊歩道入口には鳥居原方面への道筋を描いた案内看板が立ち、蛭とマムシ、および熊に注意を喚起する掲示があります。
遊歩道入口では下のような景色を眺めながら昼休みをしました。

あいかわ公園冒険広場上部の眺め   
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  遊歩道入口から中間にある送電線鉄塔と東屋の展望広場を経て南山頂上まで約1時間。
よく整備された明るい尾根の背の道を登りました。
昼前にひと山越えたあとの昼休みで体が冷え、登りの前半はどうもきついなぁ、と感じましたが中間の東屋あたりから先は傾斜が幾分緩んだせいもあって調子が戻り、気分よく南山の頂上広場に登り着きました。

  南山は宮ヶ瀬湖側の急な斜面の樹木が刈り払われているお陰で広大な視界が得られ、下のような展望を楽しみました。
昼過ぎの上昇気流のせいで丹沢の高いところに雲がかかってしまったのは残念でしたが、宮ケ瀬湖対岸の高取山から仏果山へのぎざぎざした頂稜が、右手の権現平への平坦な尾根と対照的でした。

南山頂上の展望   
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  南山から権現平までは、僅かに上下を繰り返しながら進んで30分あまりでした。
消え残りの薄雪の広場を区切っている鹿柵の開口に入ると屋根のない石祠があり、その先の広場の左手に展望台があります。
下の方にダム湖の水面が広がり、ダムの先に向山と鳶尾山。 その背後に広大な相模原が広がっていました。
 
南山頂上の展望   
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  南山頂上で最後の休憩を楽しんだあと鳥居原への下降路に入りました。
ゆるゆると高度を下げてゆく穏やかな尾根道は、久し振りの長丁場で疲労素が溜まった脚の筋肉をほぐしながら下降するのに最適でした。
次第に近づいてくる鳥居原への距離と橋本行きバスの時間とを天秤にかけながら進み、定刻10分前にふれあい館に到着。
広場に入ったきたバスを横目に見ながら土産物売り場で買い物をしたあと、僅かな待ち時間で帰途につきました。

<ルートの詳細>





EveryTrail の GPSスライドショー


Flickr の元画像スライドショー



詳細ルートマップ 
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☆おわりに
    向山と南山とふたつの半日コースを繋いで歩きました。
両方とも10数年ぶりでした。
南山はちょうど権現平園地の整備が始まったばかりで、鳥居原は何もない茅戸の原野でした。
向山の方はまだ尾根道があるのかどうか不明だったので農大の農場脇から志田峠越えをし、途中で朝日寺の境内に上がってみただけで終わりました。
こちらの尾根ルートは平成18年(2006年)に整備され、要所に愛川山岳会による道標が設置されています。

  この冬はここ数年で際立って寒いため手軽に登れる低山でも所々に雪があり、お陰様で体力がなくなった年寄りハイカーも雪山ムードを楽しむことができます。