足利 行道山、両崖山から織姫神社(2012.11.3)



☆期日/天気/山行形式:
2012年 11月 3日(晴)  単独日帰り山行
☆地形図(2万5千分1): 足利北部(宇都宮10号-3)、足利南部(宇都宮11号-1)
☆まえがき
  今年の春、禅頂道支脈(細尾峠-三の宿山)の尾根伝いをしようと日光側から2度アプローチしたのが2度とも敗退して終わりました。
山の裏側の足尾からアプローチすれば、ツキが良くなるのでは、と地図を眺めているうち、佐野、足利、桐生を結ぶ線の北、渡良瀬川谷沿いから前日光連山にかけての広大な領域が未踏になっているのに気づきました。
コレはという山は見当たりませんが地形図にはいくつもの尾根筋が複雑に絡み合っていて、なんとなく面白そうです。
  長引いた風邪の影響で足腰の筋肉に不安を感じていたところだったので、そのリハビリも兼ねてこの山域の偵察をと、行道山から織姫神社への尾根伝いをしました。

大岩毘沙門天 車道末端から日光鹿沼方面  
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☆行動記録
<行動時間>
    宮崎台[6:36]=二子玉川=北千住[7:51]=(リョウモウ 3号)=[8:52]足利市駅[9:00]=(足尾市生活路線バス \200)=[9:33-10]行道山(9:35)-石段下駐車場(10:00)-浄因寺(10:15/20)-寝釈迦(10:30)-石尊山(10:50/55)-剣ヶ峰/大岩山(11:10)-展望広場(11:26)-大岩毘沙門天(11:30/35)-林道乗越(12:05)-念仏供養塔十字路(12:15)-両崖山(12:43/48)-展望ピーク(12:51/13:10)-織姫公園東屋(13:38)-織姫公園駐車場(13:52)-織姫神社(14:08/11)-鑁阿寺(14:31/15:36)-足利学校(15:43/16:00)-(16:14)足利市駅[16:16]=[17:05]久喜[17:06]=北千住=[19:07]宮崎台

<概要>
    公共交通機関を利用してこの山域へアプローチするとき、登山口まで入るバスの便がネックですが、最低限の便数ながら足利市営生活路線バスが運行されていて、低廉な運賃で利用できます。

  紅葉の季節の休日だったせいか、12席しかない行道山行きのマイクロバスは東武足利市駅とJR足利駅とで乗り込んできたハイカーで満員になりました。

  終点から歩き出して谷間に分け入り、最後は急な石段道を登って40分ほどで行道山浄因寺に着きました。
深山幽谷の雰囲気があるこの寺は関東高野山とも称せられているそうです。

  寺の境内の東屋でひと休みしたあとさらにひと登り、途中、寝釈迦の岩峰で展望を楽しんだあと、石尊山に登り着きました。
  南北に細長い頂上広場に東屋、三角点標石、展望盤があり、まわりの灌木越しに鹿沼・日光方面、渡良瀬渓谷沿いと赤城山、平野の向う側には御荷鉾山や西上州の山々も見えました。
空気が澄んでいる時には富士山なども見えるようです。

石尊山頂上 西方の展望  
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  頂上から南へ繋がる尾根筋を辿り、剣ヶ峰(大岩山)、大岩毘沙門天、念仏供養塔のある乗越、足利氏の山城跡がある両崖山を経て足利街外れの織姫神社まで、正味2時間半あまりの行程は奥武蔵を連想させる小刻みな起伏が続き、山が低い割には歩き出があると思いました。

地元では親しまれている山のようでしたが両崖山までは人が少なく、静かな尾根伝いを楽しみました。

両崖山南肩 展望峰から足利市街、関東平野  
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  両崖山から織姫神社までは一転して人が増え、賑やかな山に変わりましたが、次々に露岩の小ピークが現れる尾根筋は変化に富み、岩頭に上がる度に関東平野北部の広大な展望を見ながら楽しく歩けました。

両崖山-織姫神社中間 小岩峰から桐生前橋方面  
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  織姫神社の後の山は足利のもみじの名所のようで、駐車場に整理員が出ていましたが今年は紅葉が遅れているようでした。
たまたま、織姫神社は秋祭りでしたが神殿の真ん前で賑やかにのど自慢大会をやっていたのに驚きました。
早い時間に下山できたので足利街歩きを行い、足利氏宅跡の鑁阿寺(ばんなじ)と足利学校とを見学して帰りました。

<ルートの詳細>




 EveryTrail の GPS スライドショー



Flickr の元画像スライドショー


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☆おわりに
    この山域へはじめての山行でしたが秋晴れに恵まれ、随所で展望を楽しみました。
ルートは丁寧に整備されていましたが、行道山から両崖山までは休日だったもかかわらず人が少なく、静かな山歩きができました。
今回の偵察山行により、足利あたりの土地勘が得られました。
これから順次、この山域の尾根筋なぞってみようと考えています。

  足の甲などの血行を妨げている部分のマッサージと下山時にスポーツ飲料を飲むのとで、ここ暫くの間、山行の帰り道で起こる足の筋肉の痙攣から解放されていたのですが今回はうまく行きませんでした。
長引いた風邪の後遺症だったと思われます。
帰りの電車の中で体が冷えてくると足の様子がおかしくなったので久し振りに痙攣止めの薬を服んだのですが痛みが強くなる一方だったので北千住で途中下車。
次の電車が来るまでの7~8分間、ホームを歩きまわって脚の血行を回復させました。
僅かな時間で痙攣は治ってその後はまるで嘘だったかのように何事もなく済んでしまいました。
今少し早めに薬を飲めば防げる程度だったのかも知れません。