本栖湖後背稜線 仏峠から中之倉峠へ (2011.7.8)


☆期日/天気/山行形式: 2011年7月8日(曇) 単独日帰りミニ縦走
☆地形図(2万5千分1): 精進(甲府8号-8)
☆まえがき
    前回の山行で図らずも本栖湖後背稜線の一部をトレースすることとなった。
大木が林立する美しい森のある静かな尾根で、紅葉の時期はとりわけ綺麗だと言うのでその時季に出直す積りだったのだが、中之倉峠の先がどうなっているのか、どうも気に掛かった。
  山には何時行っては良いとかいけないとか言う決まりはない。
梅雨の間の運動も兼ねてもう一度出かけ、中之倉峠から仏峠までの尾根筋をなぞってみることにした。

  このあたりは富士五湖最奥の山域で大月、河口湖方面からのアプローチには難点が多い。
思い切って山の裏側にまわり、下部温泉から出入りしてみることにした。
遊びついでに中央線、身延線、東海道線を乗り繋いで一周する周回行程を組み立てたが、山から降りてきた時の飲食・入浴を考え、尾根伝いを終えたら浩庵荘へ下るよう逆走ルートを設定した。
まず本栖湖岸沿いの道を本栖キャンプ場まで南下して山に向かって仏峠に上がり、峠の北の中之倉山を越して中之倉峠まで尾根を伝う。

パノラマ台、本栖湖、竜ヶ岳と富士山    (クリックすると拡大)
行動時間
    宮崎台[6:30]=溝の口=立川[7:21]=(Super アズサ1号)=[8:28]甲府[8:44]=(フジカワ 4号)=[9:24]下部温泉郷[9:40]=(富士急山梨バス)=[10:25]浩庵荘入口(10:35)-本栖寺(11:09)-本栖キャンプ場(11:25/35)-仏峠(12:10)-中之倉山(12:35/50)-中之倉峠(13:35/50)-(14:05)浩庵荘入口[15:26]=(富士急山梨バス)=[16:05]下部温泉[16:34]=[18:15+5]富士[18:31]=[19:13]熱海[19:28]=(コダマ#672)=[19:57]新横浜=あざみ野=[20:42]宮崎台

概要

    天気が予想していたより良く、トンネルを抜けて本栖湖岸に出たときには上の写真のように湖の向こう側に富士山が見えたほどだった。
1000円札の富士山を眺めながらバス停脇の園地で支度を整えたあと、静かな湖岸の車道を1時間弱歩いて身延町営キャンプ場へ行った。
キャンプ場は夏休みシーズンの準備で忙しく、管理人も出かけて留守だった。

  管理棟の玄関脇で小休止しているうちに管理人が戻ってきたのでルートの状況を確認した。
仏峠から中之倉峠まで、ルートは明瞭で藪もなく問題ない言う。

  管理棟の後ろから仏峠への登路に入ったが入り口に道標はなかった。
綺麗な森の中を通って登りついた仏峠にも道標はなく、鞍部を乗越して釜額へ下ってゆく峠道の入り口の木の枝に色あせた赤布がつけてあるだけだった。

  中之倉峠までの尾根ルートも標識は極く稀で、中之倉山頂上の木に架けてあった小さな私製山名板、尾根の背の難場を避ける巻き道の入り口の木に青色のビニールテープが巻きつけてある所が2箇所あった以外くらいしか見なかった。

  難場という程ではないが、ルート上最後のピーク 1125m 峰手前の鞍部への下りの入り口にちょっと嫌な下りがあった。
またその先の1125m 峰は、地形図に頂上の西肩を巻いてゆく破線が記入されているが実際は忠実に尾根の背を辿って頂上を乗り越えた。

  もう少しで中之倉峠と言う所で延長300m 近くの藪岩尾根を通過した。
これが "中之倉" の名の元かもしれない。
藪岩尾根上の所どころで本栖湖側への視界が開けたが霧が出ていたため殆ど何も見えずに終わった。

  2週間前に通った中之倉峠の鞍部で小休止したあと、浩庵荘へ覚えのある道を下った。
浩庵荘では前回と同じように笊蕎麦を食べながら休憩した。
バスで下部温泉に下山したあと温泉に入る積もりだったが風が涼しくて思ったほど汗をかかなかったので入浴はスキップし、早い時間の身延線電車に乗って帰途についた。
身延、井出、十島、芝川など、富士川沿い山行で親しんだ駅の名を聞きながら富士川谷を下り、富士から東海道線に乗り継いで帰宅した。

<ルートの詳細>




GPS スライドショー



Flickr の元画像スライドショー



ルートマップ

☆おわりに

    今回歩いた区間は前回より変化に富んでいて、仏峠の近くにこの尾根筋で唯一の三角点峰 中之倉山(1247.3m)、中之倉峠のすぐ手前に見晴らしの良い岩稜があった。

  あとに残っているのは仏峠から御飯峠を経て雨ヶ岳の頂上に至る尾根と端足峠から竜ヶ岳を越して湖岸の本栖に降りるのと、ふたつの区間のみとなった。
キャンプ場手前の湖岸から見た雨ヶ岳のピラミダルな姿が格好良かった。
このあたり、紅葉の時期が良いという。
その時季を選んで再訪し、これらの尾根伝いをしてみたい。

キャンプ場手前から見た雨ヶ岳
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