伊豆 巣雲山、および高根山から寝姿山(2011.10.12-13)


☆期日/天気/山行形式: 2011年10月12-13日 保養施設泊 単独立寄り登山
☆地形図(2万5千分1): 網代(横須賀14号-4)、伊東(横須賀15号-3); 下田(静岡4号-2)、
☆まえがき
    会合で伊豆に行ったついでの立ち寄り山行でふたつの "落ち穂拾い" をしました。
そのひとつは宇佐美の巣雲山でした。
車を使えば伊豆スカイラインから数分で登れるようになってしまったため、まともな山登りの対象にならなくなった不遇な山ですが、宇佐美駅から登れば550m ほどの登高差があってそれなりの山登りになります。
みかん畑の農道から展望の尾根を登って阿原田峠に上がり、スカイライン沿いながら意外に静かな尾根道を通って登頂。 売り物の富士山は雲と霞の陰でしたが360度の展望を楽しみました。

  ふたつめは下田の高根山から寝姿山への尾根伝いでした。
蓮台寺駅から登った高根山は海難の犠牲者を悼み、海路の安全を祈る信仰の山でした。
頂上南の急峻な尾根を経て下り着いた寝姿山へのジャンクション部は地形が大幅に変わっていてルートが分かり難くくなっていたため、山の裏側を登っている林道を通って登頂しました。
愛染堂から黒船見張所跡を経てロープウエイ駅へ行く途中、所々で下田港の展望を楽しみ、黒船来航の歴史を偲びました。
雲と霞の多い日で遠望は利きませんでしたがそれぞれに趣のある山歩きができました。
☆行動記録

10月12日(晴) 巣雲山
<行動時間>

    宮崎台[8:37]=中央林間=藤沢[9:44]=熱海=[11:02]宇佐美(11:15)-小休止(12:25/35)-大丸山展望台(12:38/42)-阿原田峠(13:03/13)-富士見展望台(13:27)-巣雲山(13:47/14:20)-生仏の墓(14:28)-行者の滝(14:32)-車道末端(14:53)-廃ゴルフ場(14:03)-展望カーブ(15:20/30)-(16:15)宇佐美駅-温泉民宿で入浴(16:20/45)-(16:50)宇佐美駅[16:53]=[16:57]伊東{会食のあと川奈泊} 

巣雲山頂上展望台から北方の眺め 富士山、箱根山は雲の中だった    
(クリックすると拡大)

<概要>

    宇佐美駅の北200m 程の所にある踏切を渡って阿原田の集落の中の道路を進み、40分ほどで人家がなくなって山にかかると蜜柑畑の中の農道になりました。
農道は複雑に折れ曲がり、分岐していましたが要所に分かりやすい道標があるのでそれに従って進み、やがて尾根の背に乗りました。
木材チップで覆われた幅広の道を曲がり登って行くと丸太ベンチが置かれた展望地がありました。
宇佐美港を見下ろす眺めの良いところで、大丸山展望台と呼ばれているようです。

  茅戸の斜面から杉林に入り、大丸山の南肩を横切っって谷奥に入り、詰めの斜面を斜上してゆくと上の方から車のエンジン音が聞こえてくるようになりました。
やや急な丸太階段をひと登りして伊豆スカイラインの車道に飛び出した所は阿原田峠でした。

  ちょっとした草原の広場になっていて、軽自動車が一台止めてありました。
小休止のあと南に向かう尾根道に入り、暖地性の常緑樹の中を緩やかに上下して行くと道の両側にごく最近刈り払われたばかりの藪が倒れていました。
道の両側に生い茂っている常緑樹の間を進んで行った先でやや急に登るようになると背後が開けましたが雲が多くて富士や箱根は見えませんでした。
道端に動力鎌が置いてあって峠の車の持ち主が分かりましたがそのすぐ先で休憩から作業に戻ってきた人達と遭いました。
急登を抜けた所は頂上の肩で、右折すると茅戸の頂上広場にでました。
昔、この山の頂上には航空標識が置かれていたということですが今は直径、高さが8m 程の円筒形のコンクリート製展望台があります。
展望台の手前には角が取れて丸くなった三角点標石がありました。
展望台上ではグルリ360度の視界が開けました。
北の方は雲と霞で富士山はおろか箱根の山も見えませんでしたが、南の方には天城連峰と思われる山並みが見えました。

  誰もいない展望台でのんびり休んだあと、茅戸広場に降り、少し戻った所に立っている道標の脇から南へ向かう尾根道に入り、僅か進むとスカイライン道の脇にある生仏の墓の祠の脇につきました。

  道標に従って宇佐美への下降路に下り、行者の滝から谷底を降りてゆくとまもなく車道末端に出ました。
別荘地に入ると道筋が複雑になりましが要所にあった道標と、地形図と、 GPS とを参照してルートを選びながら進んで宇佐美に下山しました。

  駅の南側の踏切を渡った先で左折した所にある橋の上からはこの日歩いてきた山並みが一望できました。
交差点を左折すると駅前通りで、通りに面して温泉民宿が2、3軒あり、そのひとつの入り口に "入浴できます" と記した掲示がありました。
日暮れ時に隣の伊東駅に集合することになっていてまだ時間が早かったので時間潰しも兼ねてひと風呂浴び、さっぱりしてこの日の山行を締めくくりました。

<ルートの詳細>



巣雲山の GPS スライドショー




Flickr の元画像スライドショー



10月13日(曇) 高根山から寝姿山
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<行動時間>
    伊東[7:47]=(伊豆急線)=[8:46]蓮台寺(9:10)-雑貨屋の四つ角(9:16)-高根山分岐石柱(9:43/50)-高根山(10:20/35)-巻き道(10:57)-蓮台寺下降点(11:06)-高圧線(11:20)-山中の広場(11:37/12:00)-寝姿山林道入口(12:03)-山道の道標(12:17)-愛染堂分岐(12:28)-寝姿山頂上(12:36/55)-愛染堂(13:07/10)-黒船見張所跡(13:17)-(13:23)ロープウエイ山頂駅(13:30)=[ロープウエイ]=山麓駅-(13:40)伊豆急下田駅[14:10]=(伊豆急線)=[15:01]城ヶ崎海岸-ヴィラ伊豆{会合・宿泊}

寝姿山から下田港の眺め    (クリックすると拡大 スクロール)

<概要>

    川奈で泊まった翌朝、天気は前の日より良くて青空が広がりましたが、南風が吹き込んで蒸し暑く、中秋とは思えない陽気でした。

  ゴルフに行くほかのメンバーと別れて伊東駅に行き、車中で食べる朝飯を仕入れて下田行き列車に乗りました。
  終点よりひとつ手前の蓮台寺で下車し、待合室で支度を整えました。
駅から線路沿いに北へ500m ほど進んだ所にある雑貨屋(廃業か戸が閉まっていた)の四つ角を右折。
踏切を渡って谷間の道に入りました。
道はやや荒れ気味で倒木で塞がれているところもありましたが、昔から歩かれている道のようで、一定間隔に丁石が置かれています。
海難の犠牲者を悼み、安全を祈願するための参詣道だったようで、丁石に船名や船主の名を刻んであります。
道が右手にまわってやや傾斜が増すと間もなく尾根の背に乗り、僅か進んだ所に地蔵堂がありました。
石地蔵が沢山納められている地蔵堂の南側の草叢の中に三角点標石がありました。
頂上の南側は林立している電波塔が邪魔でしたがそのほかは視界が開けていました。
伊豆七島などの展望と聞いていましたが雲と霞のため近在の山谷と海しか見えませんでした。

アンテナの先から始まる下降路は急な尾根の背の切り開きでアンテナ設備へ給電する電柱の列に沿って舶用の太いロープが張ってありました。
急降下の終点まで慎重に下ったあと右折し、ほぼ平坦に山腹を横切って行く道に入りました。
この水平道はアンテナ工事のために開かれた車道の跡のようで幅は広いがあまり踏まれていず、やや荒れ気味でした。
間もなく蓮台寺駅付近へ下降する破線路の入り口を示す道標を見ましたが、このルートは藪に埋もれ、通れなくなっているようでした。

  暖地性の常緑林と杉林がまわりの視界を閉ざし、いささか単調になりましたが右下の藪の背後に送電線鉄塔を見ると間もなく左側が徐々に開けてきて、やがて広々した平地に出ました。
一帯は大規模に地形が変更されていてどちらに進めば良いのか分からず、しばらく右往左往しました。
まわりに見える山の形と地形図と GPS とを見比べてルートの見当をつけ、右手に見えているゲートの先を横切っている舗装道路(赤間-白浜道路)を左に進み、300m ほど先から林道寝姿山線に入りました。

  寝姿山の北面を大きく折れ登って行くと右手に高根山のアンテナ群が見えてきて、やがて右下から登ってきた山道の合流点に立つ道標の横を通過しました。
ゲートの先を右折し、舗装路を右手に下れば登山道の入り口があったようです。

林道が平坦になって舗装が切れ、砂利道に変わった先は寝姿山頂上の肩で、ロープウエイ駅の方に行く舗装路が分岐していました。
分岐点の僅か先で左折して園地の中に入り、100m 程進んだ所に立っている樹木の根方に "寝姿山頂上" と記した看板が立っているのを見つけました。

横手の草原で暫く休んだあと分岐点に戻り、舗装路をやや急に下って愛染堂へ。
運慶作と伝わる不動明王像を見たあと黒船見張り所跡を経てロープウエイ山上駅へ。
30分毎に出ているロープウエイで山麓に下り、伊豆急下田駅から城ヶ島海岸に向かい、毎年秋の恒例になっている同窓会に参加しました。

<ルートの詳細>



高根山-寝姿山 GPS スライドショー



Flickr の元画像スライドショー



ルートマップ
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☆おわりに

    わざわざ出かけてゆく程ではないが用事があって近くに行く機会があれば登ってみたい、と思う山は結構あるものです。
その様なついで登山で昨年は京都東山の大文字山に登り、京都盆地の展望を楽しみ、地元の山主ハイカーと話す機会が得られました。
今年は伊豆で会合があったお蔭で、登りそびれたままになっていた宇佐美の巣雲山、下田の高根山から寝姿山に登る機会が得られました。
いずれもマトモな山登りの対象とは見なされにくい超地味系低山でしたが、それぞれに趣きのある山歩きができました。