浜名湖西 本坂峠から湖北 富幕山 ('11.4.30-5.1)


☆期日/天気/山行形式: 2011年4月30日-5月1日 旅館泊軽縦走
☆地形図(2万5千分1): 2011年4月30日-5月1日 旅館泊軽縦走
☆まえがき
    浜名湖の西、東海道線新所原駅の北から始まって湖西、湖北をぐるっと回り、奥山の富幕山までつながっている長い尾根があります。
湖西連峰の南端から大知波田峠までと、富幕山の付近とはひと昔前に歩いていますが、三ヶ日の後背山地になっている中間部分が抜けていました。
昨年の11月末、大知波田峠から湖西、湖北連峰を2泊3日でカバーする計画で出かけたのですが、大知波田峠から本坂峠まで歩いて三ヶ日に泊まった初日の夜に、出発直前に引いた風邪がこじれて発熱。
山歩きができる状態ではなくなったため途中敗退となりました。

  この春は東日本大震災が起きて山から遠ざかり気味になっていましたが、震災から一ヶ月半あまり経って世の中も幾らかは落ち着いてきたようなので一泊二日で未完部分をカバーしに出かけました。

  五月晴れを期待していたのですが思ったほどには晴れ上がらず、二日目は本格的な雨模様になってしまったので止むなく宇利峠から瓶割峠までをスキップ、リベンジ達成率75% ほどで終わりました。
とは言え、溢れるばかりの新緑の中、あちこちに花が咲いていて、楽しい低山縦走となりました。

奥三ヶ日 平山から見た湖西連峰、右寄りの鞍部が宇利峠    
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☆行動記録
4月30日(曇り一時小雨)
<行動時間>
    宮崎台[6:00]=あざみ野=新横浜[6:46]=(ヒカリ#501)=[7:59]豊橋[8:35]=(豊鉄バス和田辻線 \570)=[9:08]藤藪(9:20)-七曲下の水場(9:57/10:00)-本坂峠(10:15/20)-坊ヶ峰(10:35)-Pk448(11:15)-444.7三角点(11:25)-中山峠(12:00/20)-平尾山(12:42)-Pk382(13:35)-エボシ岩(13:55/14:00)-下降点(14:18)-宇利峠(14:25)-旧才の神宿場跡(14:57/15:00)-初生衣(ウブキヌ)神社(15:57/16:03)-浜名総社神明社(16:18/22)-(16:30)三ヶ日{街中旅館泊}

<概要>
    初日は豊橋から姫街道本坂峠西麓の藤藪まで路線バスでアプローチし、旧街道を整備した遊歩道を歩いて本坂峠に上がりました。
予報は晴れだったのが実際は曇りで通り雨が降ったくらいの天気となり、遠望は利かなかったものの、所々で三ヶ日、浜名湖方面への視界が開け、展望を楽しみました。
峠の北の坊ヶ峰から中山峠、平尾山、エボシ岩を経て宇利峠まで尾根を伝わったあと、才の神を経て三ヶ日に下山。 街中の古い旅館に泊まりました。
  今回は体調がよく、山歩きは順調でしたが、久しぶりの山登りだったせいか、夜身体が冷えてきたとき、足の筋肉が痙攣しはじめ、近頃めったに使わなくなっていた鎮痙剤をのんで凌ぐこととなりました。

湖西連峰平尾山北の伐採地上部から見た湖北連峰と三ヶ日・浜名湖    
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<詳細なルートの状況>




本坂峠から宇利峠の GPS アルバム




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宇利峠旧国道から三ヶ日方面の眺め    
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5月1日(雨一時曇)

<行動時間>
    三ケ日(8:00)=[Taxi \2480]=(8:20)瓶割峠(8:33)-登山道出合(8:42)-1km道標(9:12)-Pk478.1扇山(9:20/23)-只木分岐(9:36)-稚子塚入口(9:57)-陣座峠分岐(10:14)-富幕山(10:16/40)-展望台(10:55/11:01)-356.8三角点(11:18)-奥山高原(11:29)-方広寺(12:01/12:06)-(12:20)奥山[12:21]=(遠鉄バス \630)=[13:25+5]浜松[16:10]=(ヒカリ#476)=[17:21]新横浜=あざみ野=宮崎台

<概要>
    二日目はタクシーで宇利峠に戻り、雨生山-金山-瓶割峠-扇山-富幕山の尾根伝いをして奥山に下山する計画でしたが深い気圧の谷の通過により全国的に雨模様の悪天候になりました。
年も考えずに頑張るのは愚かなことなので、前半部分の宇利峠から瓶割峠をスキップ、瓶割峠から富幕山を経て奥山までのみを歩くことにしました。
  瓶割峠付近で大規模な採石が行われていることは地形図からも読み取れますが、現実の地形変化はさらに大きく、峠の東側にも広い採石置き場が設けられ、富幕山方面への入り口が何処にあるのか分らないほどになっていました。
右往左往したあと、県境標識の脇にある営林署林班境界の標識から尾根の背の切り開きを直登してみたところ、ひと登りで右下から斜上してきた登山道に出合いました。
その先の登山道はよく整備されて明瞭で、三ケ日町が設置した距離表示付き道標が頻繁に現れ、迷いようもなく富幕山頂上へ導かれました。

  扇山まではしっかり高度を稼がなければなりませんでしたがその先は至って穏やかな尾根道になります。
雨に濡れて鮮やかさを増した新緑の山を楽しみましたが、幸いなことに、富幕山頂上付近では雨も小止みとなり、近くの山が見えました。
下山が早かったので方広寺に立ち寄りましたが、谷間に並んでいる神仏混淆の宗教施設の大きさに驚きました。
ひと通り見まわったあと奥山の門前町に向かいましたがまた降りだした雨がたちまち強くなって土砂降り状態になりました。

富幕山肩展望台の眺め 富士山や南アは雲の中だった    
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<詳細なルートの状況>



本坂峠から宇利峠の GPS アルバム
    ( 操作ミスでこの日のGPSの軌跡
      が取得できませんでした。
      ルートは手書き、 画像の座標も
      マニュアルで設定したため精度
      が低いです。)


Flickr の元画像スライドショー






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☆おわりに
    雨のため一部をスキップしたのでリベンジ率75% と言うくらいで終わりましたが、新緑と春の花をたっぷり眺め、春の低山山行としては充実したものとなりました。
午後の早い時間に浜松に出られたので、浜松在住の旧友を呼び出し、久しぶりに旧交を温めることができたのは、雨のお恵みでした。