山の辺の道(天理-桜井)から三輪山へ(2010.5.18-19)


☆期日/山行形式: 2010年5月16-20日 市中ホテル・山荘泊 単独
☆地図: 大和郡山(和歌山1号-3)、桜井(和歌山1号-4)
☆まえがき
    昨年の春、畝傍山に登った時、地元の女性に三輪山が良いですよ、と教わったので次の機会に是非とも、と思っていた。
この春は、前年に味見をしたダイヤモンド・トレイルを大和高田を足場にトレースするのが主目的だが、あわせて山の辺の道から三輪山に登る計画を立てた。

  山の辺の道は非常に盛り沢山だった。
幾つかスキップした所があったにもかかわらず寄り道で時間を使いすぎて三輪山登拝時限に遅刻し、この日は登り損ねてしまった。
翌朝は御破裂山から飛鳥へ歩く計画だったがそれを取り止めてふたたび三輪山に向かい、登頂を果たした。
古代から神域として守られてきた山は濃密な暖地性原生林に覆われ、美しい山だった。

☆行動記録とルートの状況


5月18日(晴) JR天理駅-石上神社-大兵主神社・相撲神社-狭井神社-海柘榴市-仏教伝来碑-桜井
<行動時間>

    JR高田駅[8:02]=(JR桜井線)=[8:40]天理(8:50)-石上神社(9:35/45)-内山永久寺跡(9:55/10:00)-夜都伎神社(10:29/40)-環濠集落(10:58)-五社神社(11:20)-衾田陵(11:27/30)-念仏寺(11:44)-大和神社御旅所(11:49)-トレイル青垣(12:06)-崇神天皇陵(12:15/20)-長岳寺(skip)-景行天皇巻向日代宮跡(12:55)-相撲神社(13:00)-大兵主神社(13:05/13:35)-相撲神社(13:41/45)-桧原神社(14:17/14:40)-玄賓庵(15:47/52)-弁天神社(15:04/10)-三輪山展望台(15:20/25)-狭井神社(15:30/35)-三輪神社(15:39/45)-三輪山平等寺(15:50/59)-崇神天皇磯城瑞垣宮跡(16:03/05)-金屋の石仏(16:09/10)-海柘榴市観音(16:20/25)-仏経伝来地記念碑(16:35/40)-(17:05)桜井[17:09]=(近鉄大阪線)=[17:18]大和高田-ホテル
 

久延神社展望台にて ダイトレ連山の手前に耳成山、畝傍山、左手に香具山    
(画像をクリックすると拡大)

<概要>
  大和での三日目は降られる覚悟だったが高気圧が頑張ってくれ、終日薄日の射す穏やかな天気になった。
天理郊外の石上神社から始まった山の辺の道は、古い神社と寺院、数多くの古墳群、万葉歌碑、中世の面影を残す集落、そしてダイトレの山の展望と、まさに見どころテンコ盛りだった。

  興味赴くままにあちこち見歩いていたら意外な時間がかかり、三輪山登拝口の狭井神社に着いたのが午後3時過ぎになった。
登拝は午前9時から午後2時までと決められていたため、この日に登ることはできないことが分かったので計画を変更し、大神神社から先の古道筋を辿り、大和川堤防に立つ仏経伝来地記念碑まで歩いた。
途中には、三輪山平等寺、崇神天皇磯城瑞垣宮跡、金屋の石仏、海柘榴市観音など多くの見所があった。

  朝から夕方まで歩いたのに山はひとつも登らず、と言うことになったがなかなかの充実感が得られ、悪くない一日だった。
<詳細>
  ルートの詳細な様子などは下のリンクから GPS トラック・アルバムへ。



 
     山の辺の道(天理-桜井) GPSアルバム



 
    Flickr の元画像スライドショー







 

5月19日(曇のち雨) 三輪駅-大神(ミワ)神社-狭井神社-三輪山-狭井神社-三輪駅
<行動時間>

    高田駅[8:02]=(JR奈良線)=[8:23]三輪駅(8:30)-三輪神社(8:40)-狭井神社(8:55/9:00)-三輪山(9:47/55)-狭井神社(10:35/48)-三輪明神参道口バス停(11:20)-(11:30)三輪駅[11:43]=(JR奈良線)=[11:46]桜井[11:54]=(近鉄大阪線)=[12:03]大和高田-ホテル-<午後は尺土、御所経由葛城山上に上がり、葛城高原ロッジに宿泊>

<概要>
    葛城山上の葛城高原ロッジに宿泊する予定だったのでその前に前日登り損ねた三輪山に行った。

  社務所に申し出ると住所氏名、携帯電話番号などをに書き込む用紙を渡された。
必要事項を書き込み、登拝料300円を添えて提出すると首にかける白タスキと左のようなガイド・マップ兼注意書きを渡された。

  クリックして拡大表示すると分かるが、この山は全体が御神体とされ、厳しいレギュレーションがある。

  カメラは持っていたが禁を犯すのは憚ったので、下の GPS アルバムではネット上に掲出されている山上の祭祀の画像を引用した。
 
<詳細>
  ルートの詳細な様子などは下のリンクから GPS トラック・アルバムへ。



 
    三輪山登拝 GPSアルバム



 
    Flickr の元画像スライドショー
 
<詳細ルートマップ>


  左は国土地理院2万5千分1地形図に GPS トラックを重ねたルートマップである。
サムネイルなので図上でクリックすれば拡大する。

  スケールのコントロールをしていないため不正確だがJR三輪駅から三輪山トラックの先端まで約2Km と推定される。
正規の地形図と照合し、ご判断いただきたい。
ページ先頭へ    
☆おわりに
    好天に恵まれて歩いた山の辺の道には多くの社寺と史跡と好展望とが集積し、国内の歴史散策路のナンバーワンと思った。
  奈良盆地の向かい側に見えたダイヤモンド・トレイルの山並みが綺麗だった。
山の辺側からは畝傍山と耳成山がほぼ同じ大きさと形に見えることを "発見" した。
あちこちへの寄り道で時間を使いすぎて三輪山登拝時間に遅刻し、登りそこねたので翌日午前に予定していた御破裂山を中止して再度三輪山に行き、無事登拝を果たした。
山全体が大神神社の本殿とされている聖山は、濃密な暖地性原生林に覆われた美しい山だった。