藁科、ダイラボウ、突先山-大山(2008.4.12-13)


☆期日/山行形式:
2008.4.12-13 市中ホテル1泊2日 単独行

☆地形図(2万5千分1): 石上(静岡14号-2)、牛妻(静岡10号-4)、静岡西部(静岡11号-3)

☆まえがき
    昨年焼津アルプスを歩いたとき、満観峰から北の方に重畳する山並みを見た。
このあたりでは、白根南嶺は転付峠から智者山まで、安倍川東岸稜線は七面山から末端の浅間神社まで、一部中抜けがあるもののひと通りトレースした積りだったが、このふたつに挟まれた藁科川、朝比奈川流域地帯がまったく手着かずのままだったことに気がついた。

  山は深いが目立ったピークのない地味な山域である上に、交通も不便で行き難い場所のせいだが、静岡市内のホテルを足場にすれば、手ごろな行程が組みたたりそうなことに気がついた。
山が低い割には登高差が大きいから腸閉塞リハビリを仕上げるにはちょうどよいのではないかと思った。

  早春の天気が不安定な時期に当たっていたので、週間気象情報を追跡し、好天周期にあわせて出かけた積りだったが、空模様はパッとしなかった。
降られこそしなかったものの雲が多く、山岳展望は期待外れとなったが、ダイラボウ頂上や大山からの下山路では思い掛けない美景に巡り遭えた。
そこそこの登高差と距離をこなさなければならなかったのがほぼイメージ通りに歩け、まだしばらくは山歩きができそうなことが分ったのが収穫だった。

ダイラボウ頂上の展望 藁科川谷の先に静岡市街、遠くに相模湾  (画像クリックすると拡大)

☆行動記録とルートの状態

4月12日(曇り) 冨厚里-ダイラボウ-西沢峠-小瀬戸
<タイム記録>
    宮崎台[7:39]=あざみ野=新横浜[8:22]=(ヒカリ#363)=[9:06]静岡駅/新静岡バスターミナル[10:02]=(しずてつバス藁科線八幡行)=[10:34]中藁科保育園前(10:40)-冨厚里峠(11:35/45)-ダイラボウ(12:30/55)-西又峠(13:35)-(14:10)小瀬戸[14:30]=(しずてつバス)=[15:02]新静岡{ビジネスホテル泊}

◆ダイラボウ(560.8)は、藁科の前山とも言うべき位置にある。
珍しい山名は頂上部にある広い平坦地が、富士山を作った巨人の足跡だと言い伝えられていることに由来すると聞いた。
山が小さくて比較的交通の便が良いのと、登ったあとは静岡泊りとなるので、ほどほどの時間に出て行けば十分
辻褄が合う。

  予定していた藁科行きバスにはたっぷり余裕のある時間に静岡駅に着いた。
静岡駅の売店で朝の食料を調達したあと、ブラブラ歩いて新静岡のバスターミナルに行った。

  休日の朝のせいでバスの乗客は少なかった。
静岡の街中を抜け、安倍川西岸に渡ると服織(ハタオリ)、服部(ハットリ)などの地名が連なっている。
かつて、織物作りの技術を持った渡来民が住み着いた土地だという。

  中藁科保育園前でバスを降りた。
藁科川沿いを僅か歩いたところに架けられた橋を渡って対岸の冨厚里に向かった。

  橋を渡った所に冨厚里集落の歴史と、ダイラボウハイキングコースの案内を記した看板が立っていた。
"冨厚里" (フコーリ)と言う珍しい地名も、ここも渡来民の里だったことに由来し、"服織" が語源だと言う。

  集落の中の舗装車道を進んで行くと徐々に高度が上がり、村外れの茶畑越しに藁品川を見下ろすようになった。

  山腹をうねり登って冨厚里峠に着いた。
この先を下ってゆけば朝比奈川谷の玉取へ越してゆくと言うところに祠があった。
祠の数メートル先には、林道開通記念碑が立っていた。



  峠の先へ回り込み、50m 程の所に登山道の入口があった。

  やや急な短い登りで尾根の上にあがった。
まわりは杉林で、ところどころに地元の小学生手作りの道標が置いてある。
"がんばってぇー" なんて書いてあるのが可愛い。

  30分ほど登った所で車道に出た。
さっきの峠から登ってきた道のようだった。
右手へ20m 程歩いたところからまた左側の山に上がるとすぐに茶畑の縁に出た。

  雲がなければ "南" が見えるかも、と思ったが藁科の奥山までが精精だった。
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  また杉林の中に入って登り続けていると徐々に傾斜が緩んできた。
左前方が明るくなり、尾根を乗越して降りて行った所にダイラボウの足跡広場に出た。

  あたりの木が刈り払われて山上公園になっている。
満開の桜の脇に立つと冒頭パノラマのような景色が広がっていた。
目の下は藁品川、谷を出たところを流れる安倍川の対岸に静岡市街が広がり、その先の方に駿河湾が煙っていた。

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  広場のすぐ横まで舗装車道上がってきており、車で上がってきた家族連れが何組か居た。

  もともとファミリーハイクの領域だったようだが、今は車でも来られる公園になっていて地元の人達に親しまれているようだった。

  桜の下のベンチでオバサン3人組が景色に見入っていた。


  広場の南端から出たところに車停めの小広場があった。
道路の向かい側に立っている道標の脇から杉林に入った。

  西又峠へのルートは、一部やや急なところもあったが、あらかたは穏やかな緩い下りで気分は良かった。
ただ、終始杉林の中で展望が得られなかったのは残念だった。


  最後に西沢峠の切通の縁を急に下って舗装路に出た。
途中で中年男とすれ違ったが、乗ってきたらしいスクータが停めてあった。


 数回のヘヤピンカーブで高度を下げて谷底に下りついたあと、尾根の鼻を回りこんでゆくと谷が開けた。

  新緑と山桜の山肌が綺麗だった。


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  人家が現れ、右前方に工事中の第2東名が見えてくるとすぐ、小瀬戸のバスターミナルに着いた。
ここから出る静岡行きのバスは運行本数が少ない。
場合によっては対岸に渡り、藁科線のバスを利用しようかと思っていたが、ひと休みした頃に2時半のバスが来る、と言うジャストインタイムだった。

 ダイラボウは登高差500m 程のミニハイクだったが思ったより達者に歩けた。
  これなら翌日の本番も、天気さえ悪くなければ大丈夫、と思った。

  泊まり場には新静岡ターミナルに隣接するビジネスホテルを選んだ。
2番手クラスのホテルだったが場所が便利な割りに静か、部屋もまずまずなのが取り得だと思った
シャワーを浴びたあと着替えて外に出た。
久し振りに静岡な盛り場を見て歩いたが、週末のせいか、とても賑わっていた。

  駅ビルの食堂で旬の桜海老の和食セットメニューを見つけ、質素ながら美味しい夕食をしたあと、翌朝の早発ちに必要な食料や飲み物を調達してホテルに戻り、早い時間に寝た。
                                                                                                                 項目の先頭へ

月13日(薄曇から曇り) 栃沢-突先山-大山-寺島

<タイム記録>
    新静岡[7:20]=(しずてつバス藁科線日向行)=[8:20]立石(8:25)-栃沢登山口(9:20/30)-釜石峠(10:30/35)-突先山(11:15/30)-林道(11:37)-大山ヘリポート(12:20/45)-東海自然歩道分岐(13:05)-一色橋(14:35/50)-寺島(15:20)-(15:48)八幡[15:51]=(しずてつバス)=[16:29+6]静岡駅[16:48]=[17:57]新横浜=あざみ野=宮崎台


大山頂上 NTT無線塔から南方への展望(右手遠くは焼津アルプス)    (画像クリックすると拡大)

◆奥藁科は不便な所で、土曜休日は、7時20分の便が出るとそのあとは昼過ぎまでバスがない。
山間をうねり流れる長い谷は気候が温暖で住み易いらしく、点々と集落が連なり、かなりの人口があるようだ。
気候と地形は紀州熊野川流域と似ているような気がした。
  日曜日の早朝だと言うのに10人近い乗客があった。
登山口の立石は、静岡から1時間あまりも走った谷奥だった。
バス停から僅か戻ったところに立っている "栃沢" と大書きした標柱がルートの入口を示していた。

  急カーブをふた曲がりして河岸段丘の上に上がったら茶畑が広がっていた。

  生暖かくて大気が湿り、山に雲が絡み着いているのが気に掛ったが歩いているうちに徐々に風が冷たくなり、ところどころに青空が覗くようになった。

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  栃沢集落に入りかける所に "ティーロード" と記した地図看板が立っていた。
お茶の元祖、聖一国師の出身地、そして名馬磨墨の産地だと言うが、美しくて住み易そうな山上集落だ。

  集落を抜け、また茶畑の間に出て右手の山裾を回り込んでゆき、谷間に入りかかった所に小広場があり、右奥の隅に登山口を示す道標が立っていた。

  日の当たる乾いた場所にザックを下ろして小休止した。
  芽萌きの木の枝に柔らかな日が当たっている。
青空が広がり、空模様が大分良くなってきた。

  かつて茶の交易路だった釜石峠への登路は、谷の所々にある古いワサビ田への作業道と絡み合いながら登ってゆく。

  やや紛らわしい所もあるが、要所にはコースサインや道標が立っている。
よくこんな所に、と思うような石垣があって昔のワサビ作りの勤勉を知らされた。

  最後のワサビ田の向かい側を通り抜ける所は滝場の側壁が崩壊し、グズグズになっていた。
一応踏跡はあるのだが木の根、岩角が抜けて手掛かりが得られず、ヒヤヒヤしながら通り抜けた。

  難場を通過すると間もなく丸太橋で右岸に渡り、小尾根に取り付いた。

  かなり急峻で細い小尾根だったが道が巧みにつけられていて、意外に楽に登ってゆけた。

  尾根の両側から聞こえていた沢音が遠のいてゆくと林の隙間に見える峠の鞍部との高度差が縮まってきた。
やがて広い尾根の背に上がると釜石峠までは僅かだった。
杉林の中を穏やかに進んで、峠に立つ道標の脇に登りついた。
  栃沢から奥長島への峠道と、中村山への入口を示す道標が立っていたが、その近くにある "歯痛地蔵" はウッカリして見過ごした。
  突先山への登路は峠から30m 程先にあるもうひとつの鞍部から始まっていた。
奥長島を見下ろす曲り角の大石にザックを下ろして休んでいたら、反対側から熟年4人組が登ってきた。
  このごろよく歩くマイナーな山では、週末でも人に遭わないことが多い。
どちらからですか?と尋ねたら、地元です、と遠慮がちの答えが返ってきた。

  峠から頂上への登りは地形図から予想していたイメージとは少々違って、小刻みな登降の繰り返しだった。
3、4箇所、ロープ付きの丸太階段があった。

  頂上の肩から先は左下が崖状に崩れ落ち、意外に細い尾根になっていた。

  三角点標石のある頂上は眺めが良いと、地元出版の古いガイドブックに書いてあったが樹木の背が伸びて、僅かに林の隙間から安倍川東岸の山並みが見える程度になっていた。
雲が掛かっていて山並みを定かに見分けることができなかったのは残念だった。

  4人組の登頂記念写真のシャッターを押してあげたら、和菓子と蜜柑を貰った。


  15分ほど頂上で休憩したあと4人組と分かれて大山に向かった。
頂上からの下りは杉林に覆われた尾根で、踏跡明瞭だった。


  尾根上を10分も歩かないうちに未舗装の林道に飛び出した。

  出口のすぐ先に左のような檻か罠のようなものがあった。
4m 四方くらいもある大きな仕掛けだった。



  林道は稜線右下の熊笹の間をほぼ等高に通っている。
車も来ないので幅の広い山道という感じで、のんびりウオークモードになった。



  しばらく進んだ所で道が二又に分かれていた。
左手に別れて山の東斜面に入ってゆく道は新しくできたものらしくで、まだ地形図に記載されていない。

  稜線の右側へ入ってゆく従来の道を進んだが、この一帯は伐採中のため、車の出入が多いらしく、道がぬかっていた。


  伐採地の上を通る所では、下のように視界が開け、富士見峠、七つ峰から智者山あたりかと思われる山並みが見えた。
大山林道から西方の展望    (画像をクリックすると拡大)


  尾根を乗り越して左手に回りこんでゆくあたりでは樹木の間から行く手の山の上に立つ無線鉄塔が見えて来た。


  山の裏側を通ってきた新しい林道が合流しているところはまわりの木が伐採され、視界が開けていた。

  道端に中年男が座り、弁当を食べていた。
声を掛けてみたら地元の人だった。

  このあたりの山の様子を聞いみた。
谷向かいは大棚山で、もとはルートがあったのだが今は藪に埋もれ、とても登り難い山になってしまったそうだ。
  林道合流点の縁まで行って北の方を見ると、わりと尖がった突先山の頂上が僅かに見えていた。
  合流点から僅か行った所でまた道が分かれていた。
ヘリポートのある NTT アンテナへの入り口と思ったので左に入ってみると、緩く曲がりながら登って左のような大鉄塔の袂に着いた。

  柵に沿って左に回りこんでゆくとヘリポート広場に出た。
老夫婦が休憩を終わって歩き出そうとしているところだったので挨拶をした。
このふたりも近在からで、寺島から一色へ車で入り、東海自然歩道ルートを登ってきたという。
ご主人は長く山をやっているようでこのあたりの山域に詳しかった。
わざわざ神奈川から来たといったら、この頃は珍しいことが続く、この間も横浜から来た人が歩いていたと言った。

  安倍川東岸稜線の地蔵峠付近はヤシオツツジが綺麗だからぜひ再訪してみたら、と勧められた。
  晴れていれば富士山が見えるんですけどね、と言ってくれたが今日は雲ばかり。
見えたとしても東側の木が高いから枝の間からということになって写真にはならない。

  広場の南端に谷津からの東海自然歩道ルートが登ってきていて、柵に突き当たるところに指導標が立っていた。
登山口に当たる "谷津" でなく、ずいぶん離れた所にある "竜爪山" と記されているのが東海自然歩道らしいと思った。
  柵の南側に回りこむと野外テーブルがあった。
セクション先頭のパノラマ写真はその上に上がって撮ったものである。
  柵の西南コーナーの草むらに "愛郷の路" と記したプレートが置いてあった。
これを下るか、自然歩道ルートを下るか、気持は半分半分だったがともかく様子を見ようと道に入ってみた。

  しっかり踏まれた道で特に歩きにくいような感じはなかったのだが10分ほど進んだ鞍部で踏跡不明瞭となった。
早晩、右下を通っている林道を歩くことになるのだからルートファインディングでエネルギーの無駄使いをするのはやめようと、笹を分けて林道に出た。
  朝のうちより雲が厚くなって天気の成り行きが気になりだしていたので一色・寺島への自然歩道ルートを下る方に気持ちが傾いていた。
分岐点を通り過ぎてしまっていないかどうか、先刻通った分岐点まで戻って確認したので、その行き帰りに15分あまりを費やしたが、このあと確信を持って歩けたことによって報われた。

  アンテナ分岐から約15分ほどの所に左のような三又路があり、突き当たりに標柱が立っていた。
右に折れ下って行くのが自然歩道ルート、左に行けば車道の末端から愛郷の路に入れることを確認したが、より気楽な自然歩道を下ることにした。

  踏み込んだ東海自然歩道ルートはあらかたが簡易舗装の林道だった。
車が来なくて静かだし、ルートファインディングも不要、余所見をしながら歩いても何かに躓く心配もない、ということで至って気楽な下山路だった。

(クリックで拡大)


  途中、満開の桜に覆われた尾根を乗越す所があった。
桜の梢の先に芽萌きの谷間の集落が見えた。
先の方に見える山は無双連山から高山あたりかと思った。
その北隣の智者山までは南下しているのだから、あれもいつか登りに行かねば、と思った。

  水音が聞こえてきた。
下まで行って見るとワサビ田だった。
溝をまたいで石垣の下に入り、流れ出している水を飲んだ。
混じりけのない山の水だった。

(クリックで拡大)

  山腹を斜下降していって折り返し、またもときた方向に下ってゆくと、さっき上端部をかすめた桜尾根を行く手に見上げるようになった。

  黒い杉林を背景に浮かび上がっている淡いピンクの森は、しばらく見惚れるほどだった。


  桜尾根の下を通り過ぎた所にゲートがあった。
車はここより奥には上がってこれない。
林道が静かだったのはこの通行止めのお蔭だったと分った。

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  ゲートの下を左手に回り込んでゆくところからは、茶畑に囲まれた一色集落が一望だった。
春の山村では美しい景色にめぐり合うことが多いのだがここの景色は飛び切りの最高だった。

  今しがた見てきた桜と、この集落と、図らずも素晴らしい美景にめぐり合え、山歩きの幸せを感じた。


(クリックで拡大)

  谷底に下りつき、橋を渡った小広場に輪切りの丸太が置いてあったのでそれに腰を下ろして休憩した。
集落の後は今降りてきた斜面で、稜線に立つアンテナ鉄塔がが見えた。

  少々の飲み食いをしたあと、新静岡のターミナルで貰ってきたバスの時間を調べたら、困った問題があることが分った。
愛郷の路を降りていった中藁科学校前で乗る予定にしていた4時前のバスは、藁科本谷に出合う寺島より3Km ほど下手の八幡が始発だった。
  寺島では5時過ぎまでバスがない!

  リハビリトレーニングに思わぬおまけ付いてきたのはともかく、のんびり歩いたらバスに間に合わない。
今いる場所から寺島まで3Km 弱、そこから八幡まで2Km 強、あわせて約5Km を1時間で歩かなければ、予定のバスに間に合わない。

  昨日のダイラボウからここまで、順調に歩けているので、最後の仕上げにひと頑張りしてみることにした。

  せっかくの綺麗な山村風景だったが、脇目を振るのは我慢して歩き、寺島(左)で左折したあと川沿いの道を急いだ。
  少々汗をかいたがて3時48分に八幡バス停に着いた。
バス停ポストの時刻表で確認すると静岡行きは15時51分。
発車3分前で、まさにジャストインタイムだった。

  最後の所で大分頑張ったので足が疲れた。
バスに乗ったあと時間が経ち、体が冷えてきたとき頚痙が起こるのではないか、と心配したがそのようなこともなくて済んだのは幸いだった。

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☆おわりに
  ダイラボウと、突先山・大山と、静岡市中のホテルを泊まり場として二日間の藁科山歩きでは、久しぶりに革登山靴を履いた。
重い靴を履いてもほとんどペースを落とさずに歩けた。
最後の1時間はかなりのハイペースで歩きとおすこともできた、
この調子なら、まだしばらくはあちこちの山を歩き回れそうだ、と思った。

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