竜爪山、葵高原-青笹-湯野岳-真富士山

直線上に配置


☆ 山行日/形式
   2001.5.4−5 / 小屋(楓小屋)泊2日  単独

☆ コースタイム
5月4日: 静岡駅8:10=バス=8:51則沢9:05-10:05道白堂10:10-林道終点10:25-11:15石地蔵11:20-牛妻分岐11:30-11:45文珠岳12:10-薬師岳12:25-俵峰60分の道標のある小ピーク12:35-13:05富士見峠13:20-14:00俵峰14:15-15:00俵沢15:23=バス=15:35平野16:11=バス=16:21有東木=車便乗=16:50葵高原 楓小屋

5月5日: 楓小屋7:30-細島峠分岐7:45-8:15炭焼き釜跡8:20-稜線出合9:10-9:30青笹山9:50-10:20浅間原-10:45PK1438南の薮10:55-11:10湯野岳?(PK1445)11:15-12:10第二真富士山12:35-真富士峠13:15-13:35杉林の中の小屋掛け13:40-14:25三段の滝14:40-林道14:50-15:55河内八幡温泉前16:20=バス=16:48但沼車庫16:55=バス=17:14興津駅

☆ 概況
  ゴールデンウイーク後半の山行で安倍奥東山稜の青笹山−第二真富士山間の稜線をトレースした。
ここは昨年のGWにも挑戦した所だが、青笹山の南の浅間原の先の笹薮に大形ザックが引っ掛かって行き悩んでビバークしたら、翌日の天気が芳しくなくなって大平にエスケープして終わった因縁がある。
入山は道白堂ルートから竜爪山を越して俵峰経由で安倍川谷に入って見た。また仏谷山頂上の下の葵高原にできた楓小屋を足場にして最近整備された青笹への登路を利用したが何れも想像以上に良かったため、天候には恵まれなかったが山上山麓の新緑を楽しみながら宿題を決着する事ができた。









バス終点の則沢から約1時間で道白平に着く。
標高約550m の小平地で道白堂が建ち、お堂の横の園地の奥には水量豊富な引水が流れている。






















文殊岳頂上は連休で出てきた家族連れなどで賑わっていた。












竜爪山から北に進んで行くと富士見峠に着く。 峠の西側に降りてゆくと俵峰に出る。 山上の緩傾斜地に広がる茶畑が新芽の鮮やかな緑に覆われて美しかった。 中央を横切っている木立は田丸屋のワサビ田が連なっている谷で、山麓まで膨大なワサビが栽培されている。





















有東木から歩いて1時間ほど登った葵高原(標高975m)にできた楓小屋の玄関。
自炊原則で収容人員16人のこじんまりした小屋だが電気と水洗トイレが備えられ、快適な泊りができる。
青笹へ約2時間、十枚山へ約4時間という便利な場所に位置していて安倍奥東山稜における貴重な足場だ。










楓小屋のすぐ下のカーブにある道標から3年前に整備されたと言う登山道に入り、親切な道標に導かれて進んで行くと、青笹北方約800m にある1500m 峰から南西に派生している尾根に乗る。







尾根上の道を登って行くと地蔵峠から青笹に登って来る縦走路に出合う。 右に向かい、笹の間を進んで行くと霧の中から青笹の円頂が姿を現した。











2基の送電線鉄塔が立つ浅間原からPK1438を下り切るまでは背丈ほどの熊笹と戦わなければならない。
この一年の間に南側の鉄塔の先まで藪払いが行われたのと、近頃鉈か鎌を持ったパーティが通過した形跡があって昨年に比べると格段に楽に通過できた。














ルート沿いにツガの木が出てくるとようやく藪から解放される。ひと登りしたPK1445は地元では湯野岳と呼ばれているようだが文字が消えたメタルプレート(画面中央右)があるだけで確認はできなかった。
ここから先、写真に見える倒木の向こうから檜や杉の人工林に入るので笹藪が激減して楽に歩けるようになる。























ついに第二真富士山の頂上に着いた。 これで安倍奥東山稜で名のあるピークすべてに登った事になる。 天気は何とかもってくれたが確実に悪くなって来ていて辺りにはかなり濃い霧が立ち込め、視界が閉ざされた。 真冨士峠までは歩き難い岩稜が出てきたり予想外の登りがあったりで以外に時間が掛かったがその後は勝手知った興津川側の杉林の中を降下して河内に下山した。












☆あとがき
    今回は天気が悪くて青笹頂上の大展望を楽しむ事ができなかったがそのかわりに楓小屋という良い足場を見付けることができた。
青笹と十枚山は素晴らしい展望に恵まれた山だからこの小屋を利用して何回でも登りに来たい。

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